メロディの役割【作曲講座】

作曲 メロディ 作詞・作曲
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メロディの役割【作曲法】

どうも! 今日のテーマは「メロディの役割」。

メロディーと言えば、歌とかギターソロとか、「音楽の圧倒的主役」なイメージですよね。「その曲がその曲であるということ」それを表しているのがメロディ。

人間で言うと人格とかキャラクターとか。見た目とか地位や立場が変わっても、まあ多少はアレンジできるかもしれないけど(性格とかね)根幹の部分は一生変わらないもの。そういう意味では言い得て妙かもしんない。

 

さて、ここでは「メロディの音楽的な意味や役割」なんかを解説していこうと思う。

 

メロディの音楽的役割

  1. 曲のテーマ:「曲として認識できること」
  2. 感情の伝達:「感情が動く感覚に似ていること」
  3. 楽曲の構成:「曲の展開や区切りが判別できること」
  4. 和音の基盤:「コードの動き=同時並行で動く複数の高さの違うメロディの動きとも捉えられること」
  5. 楽曲のアクセント:「他のパートから独立していることで、曲の印象を決めること」
  6. 耳に残る要素:「人々に歌い継がれるための曲を覚えてもらう部分であること」

曲のテーマ

メロディは、曲の中心になる主題やアイデアの提示をする。曲を識別する要素として機能する。

→「この曲を口ずさんでみてよ」と聞かれたら大抵の人は「メロディ」を歌うのではないだろうか?

まあ、「口ずさむ=歌」というイメージは刷り込まれているからかもしれませんが・・・・・・

感情の伝達

次によく言われるのが、メロディは「感情を表現するもの」として扱われていることです。

音の高低差の緩急やリズム、抑揚などは感情の高鳴りや動きの感覚とシンクロすることが多い。不思議なことに。明るいメロディなら明るく感じるし、奇妙な響きの配列なら不安定な気分になる。

メロディが感情を作るのか、感情がメロディになるのか。どちらにしろ作曲者の力量が如実に出るところ。これを無意識に表現できるのが、俗にいう「天才」と呼ばれる方々なのだろうな・・・・・・尊い。

楽曲の構成

サビ、コーラス、ブリッヂ、A・B・C・Dメロ。曲の構成とは「主題の構成=メロディ・フレーズをどういう順番で演奏するか?」にかかっているということ。

伴奏が違うくても、サビとAメロがそっくりそのまま同じメロディだった場合、それは構成と言えるのだろうか? ってことですね。はい。

和音の基盤

よく「和音は縦、メロディは横の動き」と言われますが、よーく考えるとメロディを違う高さで複数並べてみてもそれはそれは立派な和音になるわけで。

つまり何を言いたいかというと、和音の変化、コードプログレッションを分解してもメロディは作れるし、メロディーから派生させて和音も作れる。2つは全く別物なんじゃなくて、ある程度の関係性があるということ。

それは、音楽を破綻させないための一種のルールのようなもので、音と音とのつながりには親和性が必要です。

ただ、メロディがコードに歩み過ぎるとコードの響きに埋もれちゃうし、かけ離れすぎても不快な、いびつな響きが残る。

メロディにコードを付けるには、ある程度のバランス感覚がなければならないかもしれない。

楽曲のアクセント

ときにメロディは楽曲のアクセント、曲の盛り上がりを決める大切な要素になります。

耳に残る要素

最初の方でもちょろっと話したが、曲を思い出すとき、たいていの人はメロディを思い出します。ゆえにメロディが楽曲の核になるのは明白で、聴いた人の印象に残る曲の最大の特徴とも言えます。

音楽の始まりは「歌」にあり、それは歌い継がれていくために人々の心に残るものである必要がありました。

 

まとめ

「メロディの役割」から見えてきたもの。

いいメロディとは、

  • 他の曲と区別がつきやすく、
  • 感情の上がり下がりと容易にシンクロでき、
  • 曲の構成、場面展開をはっきり示し、
  • 和音との親和性も高く、
  • 曲の主役、とっかかりポイントがあり、
  • 歌いやすく、人々に伝えやすい

こういった要素がしっかりあること、と言えそうですね。

 

「なんか作ったフレーズがメロディっぽくないんだよなあ・・・」という人は、上記の条件でなにか足りない要素、破綻している要素はないか一度調べてみるといいだろう。

 

それでは、よい作曲Lifeを!

 

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