『音楽ファンタジー・ゆめ』
《音楽ファンタジー・ゆめとは?》
幼少期、H-Kuが恐らく一番影響を受けた音楽番組かもしれない。
小学校入る前によく見ていた番組。
好きすぎてよく映像と音楽を脳内再生していた記憶がある。
これがきっかけで芸術全般に興味を持てたと思う。いわば自分の芸術活動の原点ともいえるかな。
【番組概要】
- いつ:1992年4月~1999年4月まで放送、第1期~第3期まである。
- 作品数:全95作品
- 主な出版:NHK(放送)BMGビクター(VHS)日本クラウン(DVD)
- コンセプト:CGアニメーション×クラシック
- 概要:前半・後半の2パートで構成されるNHKの5分音楽番組。前半・後半は同じ曲が演奏される。5分という尺の関係で原曲とは構成が異なる。
- ・前半:アニメのキャラクターが登場する、NHK(子供向け)的な感じ。
- ・後半:曲のイメージをビジュアル化したCG映像。芸術性を重視した感じ。
- 主要編曲家:辻陽(第2期以降すべての曲の編曲を担当)
*主作品『ブラック・ジャック1-3(実写)』『劇場版TRICK』『あずきちゃん』など
- 前半パート主要キャラ
・フルーツ&ベジタブルオーケストラ(通称フルベジ)
果物や野菜でできた楽器がオーケストラを演奏する
8分音符の形をした指揮者が曲のタイトル・コールをしたりもする。
・テクテクキッズ
ハーディー(PC)とコミ―(マウス)の兄弟の日常アニメ。
まぁ、トムとジェリーみたいな感じ。
ボディ・ランゲージのみで言語は話さない。
《H-Kuランキング》
さて、ここでは特に思入れのある曲たちを紹介していきたい。
独断と偏見で選んでみた。
以下のランキングは、映像作品込みでの思い入れ度で順位を決めていこうと思う。
1位『子守歌』シューベルト
作品No.63
- 原曲概要:1816年、歌曲、ロマン派音楽、世界で1番有名な子守歌
- 編曲者:辻陽
- CG映像(後半パート):池野美紀
「おすすめポイント」
水の映像がひたすら綺麗、自然に口ずさめる、癒し要素満載の曲。最初の雨の波紋が連続で広がるシーンと、傘が躍り出すシーンが特に好き。映像がずっと頭の中に残っていて、音ファンで真っ先に思い浮かべる作品かなぁ。
2位『悲愴(後半:第三楽章)』べートー・ベン
作品No.41
- 原曲概要:1799年、ピアノソナタ、古典派音楽、ベートーヴェン初期の傑作
- 編曲者:堤照薫
- CG映像(後半パート):中川佳子
「おすすめポイント」
歯切れのいいリズム、タンゴ調を強調したアレンジ、アコーディオンの音色がめっちゃツボ。デッサン人形がタンゴを踊っている感じも楽しい。すごく好き。
3位『ゴリウォーグのケーク・ウォーク』ドビュッシー
作品No.5
- 原曲概要:1908年、ピアノ組曲、印象主義音楽、『子供の領分』の6曲目
- 編曲者:上野千佳
- CG映像(後半パート):河原敏文、田中秀幸
「おすすめポイント」
コミカルでポップなアレンジと映像の中毒性がハンパないwたまに、う”ぉわぁーと音と映像がにじむ演出がめっちゃ芸術的。
4位『天国と地獄』オッフェンバック 作品No .28
- 原曲概要:1858年、オペレッタ(喜歌劇) 連続228回公演を達成した作者最初の傑作。『天国と地獄』は帝劇初演時の邦題、本タイトルは『地獄のオルフェ』
- 編曲者:巽竜之介
- CG映像(後半パート):西川昇、地下賢
「おすすめポイント」
運動会でよく使われる曲かな?テンポよくウキウキする曲調。
この二人のゴーストが追いかけっこする映像を何度も脳内再生して楽しんでたっけなぁ。懐かしい~
5位『禿山の一夜』ムソルグスキー 作品No.76
- 原曲概要:1864年、管弦楽曲、国民楽派。原曲は何度も改訂と編曲を繰り返され、様々なバージョンが存在する。
- 編曲者:辻陽
- CG映像(後半パート):藤田佳世子
「おすすめポイント」
星降るシーン、大量の蝶々が光り輝き舞うシーンはただただ幻想的。
前半の不安をあおるダークな感じのアレンジと、パンフルートの音色がいい味出てて好き。
6位『トッカータとフーガ ニ短調』J・S・バッハ作品 No .18
- 原曲概要:1704年頃、オルガン曲、バロック音楽。大バッハ(J・S・バッハ)の数多いオルガン作品の中でも特に人気のある作品。多くの作品の中でも作曲法が特殊であり、「作曲者は別人」説がある。
- 編曲者:上野千佳
- CG映像(後半パート):北山裕道、長瀬和志
「おすすめポイント」
透明人間が髭をそったり料理をしたりするシーンが斬新。
また、猫ちゃんがいい味出ている。かわいい~
当時はいつも画面に釘付けになって観てたっけ。
個人的には、ピアノアレンジがめちゃカッコよくて好き。こんなアレンジできるようになりたいですなぁ
7位『剣の舞』ハチャトゥリアン 作品No .7
・原曲概要:1942年、バレエ『ガイーヌ』最終幕
「クルド人が剣を持って戦いの踊りを踊る場面」で使われている。
・編曲者:巽竜之介
・CG映像(後半パート):松浦季里
「おすすめポイント」
連打音がひたすら気持ちいい。ノリノリになれるアレンジが本当ツボ。
音楽の〝リズム〟というものを意識するきっかけになった作品かもしれない。
剣が踊り、万華鏡の中に映るシーンや、切っても切っても増え続ける星たちが面白い。
8位『モルダウ』スメタナ 作品No .65
- 原曲概要:1874年、管弦楽曲、連作交響詩『わが祖国』の第2曲。 別名〝バルタバ〟プラハ(ドイツ)市街を流れるヴルタヴァ川の流れを描写した曲
- 編曲者:辻陽
- CG映像(後半パート):中川洋三
「おすすめポイント」
壮大なアレンジと、個人的にはベース(低音)楽器やパーカッションの感じが好き。春夏秋冬の移り変わりを表現した映像は芸術点高め。時計がまわる感じとか幻想的で特に好き。この子はだいぶおっとりし過ぎでは(笑)
9位『ユモレスク』ドボルザーク 作品No .87
- 原曲概要:1894年、ピアノ曲、後期ロマン派、『8つのユーモレスク』の7曲目
- 編曲者:辻陽
- CG映像(後半パート):松浦季里、御船幸恵
「おすすめポイント」
フェルトチックなほのぼのする感じのキャラクターと、ニコニコしているお花がめっちゃ癒される。「冬から春=マイナーからメジャー」に転調する感じがたまらなく好き。
10位『チゴイネルワイゼン』サラサーテ 作品No .11
- 原曲概要:1878年、管弦楽伴奏つきヴァイオリン独奏曲、国民楽派。1904年には本人によるレコーディングが行われた。
- 編曲者:堤照薫
- CG映像(後半パート):本目淳一、青梅徳則
「おすすめポイント」
めっっちゃ、ディストーション(笑)ギターがぎゃんぎゃん鳴いています。
あ、なるほど(笑)この恐竜の感じとピッタリかも。アレンジ、曲調がコロコロ変わってこれまた斬新。
恐竜の化石家族のハイキング?なのかな。映像がめっちゃシュールw アイディアが面白い!
11位『月の光』ドビュッシー 作品No .22
- 原曲概要:1890年頃、ピアノ夜想曲、印象派音楽。 『ベルガマスク組曲』の第3曲、ドビュッシー作品の中で1番有名な曲
- 完成当初のタイトルは『感傷的な散歩道』
- 編曲者:葵新吾
- CG映像(後半パート):小池華子、遠山隆士
「おすすめポイント」
本当は10位までのつもりっだたけど、原曲が好きでどうしても紹介したく急遽追加。
原曲は物静かで、まるでゆったりただ時間が流れるようでいて、ひたすら夜の柔らかさや優しく降り注ぐような月光を連想させ、まさに「幻想的な夜の曲」の象徴といってもいいんじゃないでしょうか?
この作品のアレンジでは、オルゴールを連想させる幻想的できれいなアレンジと映像が合っていてまたすごくいい。癒しの時間を過ごせます。
さて、いかがだったでしょうか?
「懐かしい!」となった人も中にはいたのではないでしょうか?
(世代一緒かなぁ)
また近いうちに、
おすすめの音楽があったらぼちぼち紹介していきたいと思います。
でわ~
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