メロディづくりの基本とコツ【テクニック集】
今回は、メロディ作りにおける基本的な手順とテクニックについて解説します。
メロディ作りで大切なこと
まずメロディ作りにおいて大切なことは、「傾聴維持率」を保つことです。つまり、最初から最後まで聴き続けられるメロディになっていることが何より大切です。
そのために有効なのが「違和感をなくすこと」です。「傾聴維持率」を保つために聞いてて不快、聴きづらい、なんか変というのを失くしていきます。
もちろん何か狙いがあって、ちゃんと意図的に違和感のあるポイントを作るのならありです。ですが、狙ってやっていないのなら違和感のある所はなるべく排除した方がよいでしょう。
その他にもメロディ作りにおいて大切なことはいくつかありますが、以下のポイントが特に重要です。
これらの要素を考慮しながら、メロディを作り出すことで、より魅力的で感動的な音楽を創造することができます。
メロディ作りの基本的な手順とコツ
続いて、メロディ作りにおける基本的な手順とコツについて見ていきましょう。
音階的要素
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「基本的に順次進行を使う」→聞いてて疲れにくい。かつ音の流れが滑らかになって演奏しやすい=安定感のあるサウンドになりやすくなる。
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「跳躍するときは「1st」「3rd」「5th」の音から始まって跳び、「1st」「3rd」「5th」のいずれかの音に着地するようにする」→基本的に「1st」「3rd」「5th」の音はハーモニーが崩れない=他の音とぶつかりにくいです。聴いていて違和感のないフレーズにするためには、この3つの音でフレーズに区切りをつけていくことが大切です。
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「『4th』と『7th』の音(シとファの音)を抜いてメロディを作り、隠し調味料の感覚でたまに短く入れる」※その際必ず順次進行になるようにする(シ→ドかラ、ファ→ミかソ)→「4th」と「7th」の音は他の音と干渉しやすく、多用したり、長めに使ったりするとサウンドが不安定になりやすい。しかし、その不安定さが少し加わることでいい塩梅でメロディの聴き心地に刺激が加わるので、隠し味的に用いるのがよい。「4th」と「7th」の音はめちゃくちゃ不安定な要素のある音でもあるため、半音すぐ隣の音(4→3、7→1)に解決するのがベスト。
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「『4th』と『7th』の音(シとファの音)は経過音としてのみ使う」→跳躍で使わない。たとえば、高いところから飛び降りたとき、飛び降りた先が崖の端っことか、危険なものであふれているガラクタ置き場だったら(つまり不安定な場所だったら)どうなるか考えてみてほしい。音も同じで、安全なところに音が着地することでサウンドに安定感が出ます。
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「フレーズの終わりは「1st」「3rd」「5th」のいずれかの音で終わらせる」→以下同分。安定感が出る。
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「同じリズムの反復を使うのであれば、音程を変えて変化をつける」→「退屈」=「傾聴維持率の低下」につながる。
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「同じ音の反復されるメロディが続く場合は、途中跳躍させる」→「適度の変化」を作ることで「傾聴維持率」を上げていくことができる。
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「スケール外の音を使う場合は、「フレーズの頭の音」に一瞬だけ入れてすぐに隣の音に移る」
リズム的要素
不自然にならないメロディ作りのコツ
続いて、「あれ、このメロディなんか変だな・・??」を失くすポイントも見ていきましょう。
自然で聴きやすいメロディを作るためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。以下に詳しく説明します。
- 音楽理論の基礎を理解する: 音楽理論を理解することは、メロディ作りの基本です。音階、コード進行、調性、リズムなどの基本的な概念を理解し、それらを活用してメロディを構築します。特に、キーの選択やコード進行の流れを考慮することが重要です。
- 自然な音程の移動: メロディの音程は自然に移動することが好まれます。音程の急激な変化や不自然なジャンプは、聴衆に不快感を与える可能性があります。より自然な移動をするためには、階段状の音程やステップワイズな移動を意識しましょう。
- リズムのバランス: メロディのリズムは、聴き手がメロディを追いやすくする重要な要素です。リズムパターンが予測可能であり、適度なバランスを保っていることが大切です。また、リズムの変化やアクセントの配置を工夫することで、メロディにダイナミズムを与えることができます。
- 耳に残るフレーズ: 聴衆がメロディを覚えやすいようにするために、耳に残るフレーズや動機を活用しましょう。リフレインや反復されるフレーズ、そして繰り返しや変化を組み合わせることで、メロディが聴衆に印象付けられやすくなります。
- 感情の表現: メロディは感情を表現する手段の一つです。自然で聴きやすいメロディを作るためには、メロディが伝える感情やメッセージに合った音楽的表現を追求することが重要です。感情に共鳴するメロディは、聴衆に深い印象を与えることができます。
これらのポイントを考慮しながら、自然で聴きやすいメロディを作り出すことができます。また、実際に作曲を行いながら経験を積んでいくことも、自然なメロディを作り出す上で重要です。
自然で聴きやすいメロディを作るための具体的なテクニック
これらのテクニックを活用して、自然で聴きやすいメロディを作り出すことができます。また、実際に作曲を行いながら経験を積んでいくことも、自然なメロディを作り出す上で重要です。
番外編・おまけ〈個人的におすすめなスケール〉
- マイナーブルーススケール(ジャジーな感じオシャレっぽい)
- ドリアンスケール(ファンタジーっぽい)
関連記事:メロディの役割【作曲法】
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