【編曲】ハーモニーと音の分配
コードの役割
複数の楽器で演奏するとき、コードが決まっていないと統制が取れていない曲になってしまう。
つまりは、ぐちゃぐちゃのバラバラな曲になってしまう。
逆に、コードさえしっかり決まっていれば、アドリブだけでもそのコードに合わせて演奏するだけである程度は曲になる。
ジャムセッション(即興演奏)などがこれにあたる。
しかし、やはりアレンジということを考えると、ただ即興でフレーズを重ねていくよりも、セクション(楽器のパート)ごとに役割を持たせる必要が出てくる。
・Kye(調性)を定める
曲の中で最も良く使われ、この基準コードを中心に、コード進行を決めていく。
例:Kye=C ⇒ Cコードが曲の中核になる。
Aコードの構成音をみる
・ルートの音をしっかり使うこと。
・ヴォーカル(主旋律)以外の、音色のある楽器で、それぞれの構成音の音を担当。
例:トップ⇒キーボード 3rd⇒ギター ボトム(ルート音)⇒ベース など…
※トップ・ノートとは、和声や和音(コード)などで、最高音のことを指す。
最低音はボトム・ノートという。
違う音色を持つ楽器で、音を重ねていくときは、音域が被らないようにすること。
違う性質の音色が、同じ音域で鳴ってしまうと、コードがきれいに響かなくなる。
例えば、キーボードはギターよりも1オクターブ高い音域を使うなどする。
イメージとしては、近くでギュウギュウになって、それぞれの振り付けで踊ろうとすれば、進行方向の邪魔になったりぶつかったりしてしまい、上手く表現できないのと似ている。
少し離れた場所でそれぞれ躍らせることによって、それぞれの振り付けがのびのびと、良く見えるようになるのである。







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