【作曲】音の進み方
メロディーもコードも、基本、同音進行(同じ音、もしくは同じ主音のコードが続く進行のこと。いわば1度進行)か、順次進行でつなげていくと、流れがスムーズな音楽になる。
・跳躍進行が多いと、角張った、硬いメロディーになってしまうので、強調させたい要所要所で使うように気をつける。
・同じ音ばかりを行き来していると、退屈なメロディーになってしまう。
そこで、メロディーの中で、頂点となる部分を作り、そこに向かって山成りな形になるようにメロディーを作る。
そして、頂点は複数作らないこと。
あまりにリードのメロディーがデコボコな形になると、非常に歌いづらく、また、雑な音楽なってしまうので注意。
◎順次進行(2度進行)
- メロディー(音程)、またはコード自体が2度、上下で進行すること。
- 音のつながりが自然でなめらか、美しいメロディーになる。
- 抵抗が少ない。
- 覚えやすくて、歌いやすい。
- 激しさのない、落ち着いた音楽に合う。
- 全て順次進行でできているメロディーを「完全順次進行」という。
◎跳躍進行
- メロディー、またはコードが3度以上、上下で進行すること。
- 単調さから抜け出せる。
- 伸びやかさや、音の広がりを出すことができる。
- 5度以上音が跳ぶと、演奏中、音程が狂いやすい。
- 3度、4度、5度、8度のいずれかが望ましい(もちろん時と場合で、短6度など他の度数跳んだりするときもある)
- 跳躍したあとは、反対方向へ順次進行させる。
- 上に跳んだのなら、その直後に順次下行、下に落ちたのなら、上に順次上行。
- 8度上への跳躍進行は、非常に印象が強く、広がりがでるため、サビの導入部分でよく使われる。
順次進行だけだと、なめらかで美しいが、少々インパクトに欠ける、跳躍進行ばかりだと、歌いづらい&演奏しづらい、おまけに硬すぎる印象になってしまう。
順次も跳躍も適度に合わさった進行、というものが理想的だといえる。
こればかりは理論、理屈どうこうよりも耳だよりに
「ここはなめらかに順次進行、ここは感情激しく跳躍進行」と確認しながら作ったほうが良い。
メロディーの出来の善し悪しは、結局は、実際、「鼻歌で歌いながら気持ちよく歌えるか」が重要になってくる。
つまりは「歌ってて気持ちいメロディー、演奏してて楽しいメロディー」が本当にいいメロディーだといえる。
ただ、ある程度は理論を持って規則性を持たせたほうが、耳に心地よく、荒さをなくし、音楽そのもののクオリティーが上がるのも確かである。
要は、『整えるための理論』いう意識を持って作曲にあたるのがいいのだと思う。
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