歌詞の成分【作詞講座】
今回は、作詞における素材の種類について解説していきます。
まあ要するに、内容が薄くならないように言葉をいろいろ使っていきましょう。ということでここはひとつ。
「なんか内容が薄いんだよな」という人の参考になれば幸いです。
関連記事:言葉の響き【作詞講座】
【歌詞の中で伝えられるもの】
- ストーリー
- 情動
- 場面
- 人物
- テーマ(メッセージ)
- 小道具
- 決め台詞
基本的にこの7つの要素をすべて取り入れていれば「内容がうす~い歌詞」にはなりにくくなる。
「歌詞は短いドラマ」と表現できるように、ひとつの短い映画を作るようなイメージを持つと良いかもしれませんね。
それでは、順番に説明していこう。
1、ストーリー
つまりは設定のこと。実体験を元につくると感情をのせやすいし、伝わりやすい。
2、感情・想い・感触(フィーリング)・魂(ソウル)
「〜でうれしい」「〜が悲しい」・・・などのような「直接的な感情表現」を使わないで感情を伝えられるのが上級者。
例、「手を取り合って笑いあった〜」⇒喜び、楽しい思い出
「止まらない涙を〜」⇒深い悲しみ
などなど・・・
☆「楽しい」や「悲しい」などの言葉を直接使わなくても感情は表現できる。
3、場面(シーン)
- ワンポイントで、全体をイメージさせるような言葉を使う
- 説明文みたいな細かすぎる表現はNG
- イメージはそれぞれリスナーに任せる
例、「降り注ぐ月明かり 舞い散る〜花の~」⇒春の夜、美しくも儚く妖艶な感じ
4、人物
あまり多くを出さない、1人、もしくは2人。
呼び方を1曲の中で全て統一させ、途中で変えたりしないこと。
5、テーマ
その歌の“核”になる部分。
自分の最も伝えたいことを、はっきり考えとして持つこと。
6、小道具・小物
- 詩をイキイキさせてくれる
- リスナーはイメージが浮かびやすくなる
- 感情を付随してくれることもできる
7、フレーズ・言葉力・決めゼリフ
“言葉は生きている”という意識を持つ。
言葉の持つ雰囲気で、時代やジャンルを表すことができる。
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