今回は、「作曲法の種類」について解説していきます。
まあ要するに「どこから作曲を始めるの?」という曲作りの一番最初のとっかかりをどうするのか、的な話をしていこうと思う。
参考になれば幸いです。
関連記事:メロディづくりの基本とコツ【作曲講座】
一般的な作曲法の種類【作曲講座】
よくある一般的な作曲法は主に7つ。ぜひいろいろ試して「この初め方だと作曲がやりやすいな~」というのを見つけてみてほしい。
1、歌詞重視型
歌詞の内容、言葉のイントネーションを大事にしていく方法。
歌詞を読みながら自然に出てくるメロディーを積み重ね、つなげていく。
- 長所:楽器がなくても鼻歌だけでできる。
- 短所:パターン化、マンネリ化しやすい。
2、メロディー先行型
歌詞もコード進行も全くない状態でメロディーをつなぎ合わせていく方法。いわゆる「鼻歌作曲」はこれにあたる。
- 長所:メロディーに制約がない。制約がない分、感情が出しやすい。
- 短所:そこに歌詞をのせたときに、修正する部分が少なからず出てくる。言葉のイントネーションとメロディーが逆になったりする場合があるので注意。
3、サビ先行型
一番「盛り上がる」部分から作っていく方法。サビを中心にその他のパートを考えていく。
- 長所:インパクトのあるサビを作りやすい。
- 短所:AメロBメロが埋もれやすく、また、サビと似たようなテンションになりやすい。
4、コード先行型
コード進行をまず決定し、そこに合うメロディーをのせていく方法。上級者向け。
- 長所:曲の全体構成が決めやすい。
- 短所:鍵盤楽器が両手で弾け、即興が出来る人にだけ有効な方法であること。
5、メロディー、コード同時進行型
鼻歌などでメロディーを付けながら、伴奏(コード進行)も同時に進めていく方法。
- 長所:しっくりこないメロディーでも、コードに合わせてすぐに変更できること。
- 短所:コードの知識が必要。歌いながらコード楽器も弾けないとできない。
6、アレンジ先行型
歌詞もメロディーも後回しで、アレンジ(伴奏)から先に作っていく方法。これも上級者向け。
初心者は暴走しやすいので、避けたほうが無難(笑)
※曲調(イメージ)が決まっている場合に有効。
- 長所:最終的に求めている曲調に近づけやすい。
- 短所:その後のメロディー作りは、経験値の差がはっきり出やすい。
7、作曲&アレンジ同時進行型
メロディー、(コード進行)、アレンジを同時進行で行っていく方法。
マイケル・ジャクソンなんかはこの手法。⇒『マイケル・ジャクソンの作曲方法』
まさに天才ならではの作曲法かもw( ´ω`)フム
マイケルみたいに、全てのセクションを鼻歌で録音。なんかいいかもしれないですね。“〆( ̄  ̄*)イタダキィ〜
- 長所:最初に浮かんだ曲のコンセプトを反映させやすくなる。一度できれば脳内で24時間いつでもどこでも作曲できるようになる。
- 短所:一気に作ってしまわないと、途中でイメージが潰れてしまい、うまく繋がらないということが起こりかねない。頭の中の音をそのまま反映させる能力が必要。頭の中の音楽は脳内補正が働くため、実音に対して「あれ? なんか違うな・・・」となりやすい。
さて、いかがだったでしょうか?
いろいろ紹介したけど、まずは自分の得意なスタイルを1つ習得しておき、マンネイ回避のため&作りたい作風に合わせるために2・3個別のスタイルでも作曲できるようにしておくのがおすすめ。
複数できると作曲者としての幅が広がるし、また違ったアイデアが出たりするものである。
関連記事:音の4大要素【作曲講座】
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