ども、ども。 H-Kuでござる! 今回は 作曲 と 編曲 の違いをと。
【 作曲 の 定義 】
- 西洋音楽では「楽譜を作成する作業」のこと。ゆえにしばしば「曲を書く」と表現されるのはこの名残から。
- DTMの発達した現代音楽では、「様々なアイディアを基に、音を自由に組み合わせる行為」を指す。
- 歌ものでは「歌詞を載せるための旋律を作る行為」を作曲という。
参考記事:「作曲」とはどこまで作ることを指すのか?|音楽制作の境界線を考える
『西洋音楽の作曲手順』
- 旋律を作る。
- 作った旋律を楽曲の形式に合わせて発展させる。
- 作った旋律を和声、もしくは対旋律で肉付けする。
- 楽器法や編曲法、管弦楽法に基づいて楽器を当てはめる。
- 最終的に楽譜に記す。
*ちなみに「即興演奏(アドリブ)」で曲を作ることを『即興作曲』という。
ベートーヴェンやモーツァルトなどは即興演奏の大家でもあった。
また、世界的にも歴史的にも作曲家自身が優れた演奏家であることは珍しくない。
現代音楽では、代表的なジャンルで言えば民族音楽や初期のブルースはほとんどこの手法で作られている。
また、大雑把なくくりで『ジャズ』は「即興演奏(アドリブ)」を象徴するような音楽であると言える。
【 編曲 (アレンジ)の 定義 】
- 通常では、作曲した曲を「実際の演奏のために変えていく行為」を編曲という。
- 原曲と異なるジャンルやスタイルで演奏するために、曲を再編すること。
「音を組み合わせる行為=作曲」であるならば、厳密にいうと編曲も作曲の行程の中に入ります。
「楽器を演奏できる形に当てはめるための、主旋律以外の作曲=編曲」といったほうがいいかもしれません。
*DTMや音楽機器の発展により、演奏を前提としていない音楽も多様にありますが 、それらの音楽は上記の理屈で行くと「作曲のみで完結している音楽」と言ってもいいのではないでしょうか?
参考記事:「作曲」と「編曲」は本当に違うのか
《おまけ》
イメージとしてよく使われる、作曲と編曲の違いを表すと
- 作曲:「キャラクターを考える」こと(変えてしまうと別人になるもの)
- 編曲:「服や装飾品、メイクなどを考える」こと(変えたい雰囲気にあわせて自由に変えることができるもの)
アレンジャーが勝手に、作曲家が書いたメロディーを変えるという行為は、顔や見た目の、元がブサイクだからと言って、整形やら豊胸やらでごちゃごちゃにいじくり廻して勝手に自分の好みに変えてしまうという、大変失礼な行為になってしまうなのだ!
( ↑ ちょっと大げさだったかしら?(笑))
もちろん、ジャンルの持つ独自のリズムに合わせて「メロディーのリズム」を変えることはあります。
ちなみに音の並びそのものを変えることは「編曲」ではなく「変奏」といいます。
・・・つづく。







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