調(キー)についての考え方【作曲講座】
「調性」、いわいる「キーを考える」とはどういうことか、というと「調を決める」=「音階全12音あるうちの特定の7音を基本として使う」ということである。
使う音が増えれば増えるほど、ハーモニーの構成を考えるのが難しくなり、また複雑な音楽になっていく。ゆえに、使う音をある程度選定して、安定した響きを出せるようにした。
「なぜ7個なのか?」というと、純正律やらなんやらの説明があってなにやら長くなってしまうのでまた後日に。
とりあえずここでは、「使う音は7種類ぐらいあればちょうどいい( ゚ー゚)( 。_。)」とだけ覚えておこうw
キーの決め方
「その日その時の気分で、気ままにコード楽器を鳴らして、メロディーもそのまま浮かんじゃった〜♪」
なんてできれば羨ましい話だが、楽器も何もなく、ただ単純にメロディだけが浮かんだときはどうすればいいだろうか?
実は、あるのである。簡単に調性を割り出す方法が。
それは「フレーズの最後に使われる解決感のある響きを持つ音」を知ることである。つまり「フレーズの最後に使われる解決感のある響きのある音」=「キー」になる場合が多いのだ!
※希に余韻を残す目的で半終止で終わる曲もあるので、一概には言えないんだけどもね
あーよいしょ!┐(´ー`)┌ヘへへ
ポイントは「解決感のある響きのある音」であること。つまり、曲のメロディーの最後の音が安定した「終わった感のある響き」でド、つまりCで終わっていたらキーもCである場合が多い。
あとは「力強い響き」にしたいのなら長調、「物悲しいor繊細な曲調、ダークな響き」にしたいのなら短調に決めるだけ。
※落ち着いた長調の曲や、激しい短調の曲もあり、暗いサウンドの長調もあれば、明るいサウンドの短調もあるので、明るくノリノリな曲=長調というわけではないので注意。
ただ同じ曲でも、構成音の3rdの音が半音下がるか上がるかで、曲の質感や雰囲気が大きく異なるのは確か。
編曲としての調(キー)を決めるときの基準
ここで、キーを決める際の基準についても話していこうと思う。主に以下の3つの条件を意識すればあとは何でもいいと個人的には思う。
まあ、しっくりくるものをいろいろ試すがよいさ。
1、楽器の作り
楽器によって演奏しやすい調(キー)というものがある。
たとえば、弦楽器は#(シャープ)系の調、つまりはG、D、A、Eのキーが出しやすい。さらにギターは開放弦の関係からE、Aなどが出しやすい。など。
今度は反対に、ホルンなどの吹奏楽器は♭(フラット)系の調が演奏しやすいんだとか。
2、ボーカリストの出せる声域
歌いやすい音域であるほど声量も出しやすく、当然ながら声も安定する。
3、キーが持つ独自のムード感=曲調
これはまたやっかいな話で、信じる派と信じない派がいる。
「僕の好きな調だから、この曲には絶対この調性!」という人もいれば、「音響的にはそんなもんみんな同じで、神話であり思い込みだ!」と主張する人もいる。
・・・と まぁ、これまた話が長くなるので割愛w
曲調に関してはマジで個人の好みなので、「自分で試してね」ぐらいしか言えません。
その他の方法
「メロディーはひらめいた!でも、コードはどうしよう・・・オロオロ;」
なんてときは、たいていキーも決まっていない場合が多い。
そこで、まずは・・・
↓ ↓ ↓
◎「メロディーからスケール(音階)を割り出す!」
- →スケールが決まれば、キーも決めやすい。
- →キーがきまれば、主音がわかる。
- →主音が決まればダイアトニックコードがわかる。
- →あとは出したいムードに合わせて使うコードをお好みに。
※スケールについてはまた後日。まあ大抵はメジャースケールかナチュラルマイナースケール、ペンタトニックあたりで十分かと。
まぁ、耳コピできて、瞬時にコード・プログレッションの響きが頭に浮かべることができれば一番早いんだけどね。ボソ
な〜んて、身も蓋もないことを最後に言ってみたw
・・つづく!







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