音楽とはつまりなに?【こころを動かしてこその芸術】
【音楽の要素】
Muick = Feeling & Soul (感情)+ Artistic quality(芸術性)
◎Feeling・・・心、体、耳が喜ぶサウンド
- リズム、テンポ、ノリの良さ⇒グルーヴ感
- 音色、音質、音程⇒音感
- 情緒、感情表現
- 音で感じる情景、感触
◎Artistic quality・・・世界観、ストーリー
- 構成
- 音楽表現、技法
- メッセージ性、エネルギー
音楽はしばしば「時間芸術」と表現されます。音単体だけでは音楽とは言えず、それはただの「音階を持った音」でしかない。音と音の狭間(インターバル)流れに音楽が存在するわけなのです。
- 「ド」の音が鳴ってるだけ←これだけでは音楽とは到底言えない。
- ☆ドの音が鳴って・・次にレの音が鳴る→ドからレまでの間に音楽が存在するのである。
だから作曲では、音と音とのつながり、流れ、バランスがより大事になってきます。音と音の調和がとれてこそ、いい音楽が生まれてくるというわけです。
なので、結論何が言いたかったかと言えば、「1つのみの音」「1つのみのパート」「1つのみのフレーズ」だけにとらわれるのではなく、その音と音との前後のつながりを見るべきです。そうして、全体のバランスをみて、全体の調和を意識しながら作曲をすることが大切だと常々感じております。
ところで、日本を代表する芸術家のひとりである岡本太郎のかの有名な名言に「芸術は爆発だ」というものがある。
※岡本太郎『自分の中に毒を持て』より
「“芸術は爆発だ”ぼくの気ままに言った言葉。それが妙に一般の人気を得て、ついには新語・流行語大賞までもらってしまった。今ではバクハツが勝手にひとり歩きしているようだ。その賑やかな使われ方には、いささかびっくりしている。」
「ところで一般に『爆発』というと、ドカンと大きな音が響いて、物が飛び散り、周囲を破壊して、人々を血みどろにさせたり、イメージは不吉でおどろおどろしい。が、私の言う『爆発』はまったく違う。
音もしない。物も飛び散らない。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが『爆発』だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちの本当のあり方だ。
自分のいのちを純粋に賭ける為に、ぼくは芸術の道を選んだといってもいい。芸術はまったく自由である。
現在、多くの人が失っている自由をとりもどす為に芸術は大きな役割を持っている。ぼくは朝から夜まで、まる一日、絵を描き、文章を書き、彫刻にナタをふるう。全部まったく無条件に自分を外に向けて爆発させていく営みだ。
この瞬間に、無条件な情熱をもって挑む。いのちが、ぱあっとひらく。それが生きがい。瞬間瞬間が新しい。好奇心といえば、これが好奇心の源だろう。」
自分の生き様、情熱のエネルギーを自分の作品を通して外に向かって爆発させる。つまり、自分の情熱や魂を作品に込め、そのエネルギーが外界に刺激を与える。
まさにこの言葉は芸術の真髄を語っていると思います。
結局、音楽も「芸術」であり、確かに独創性というものも大事ではあるが、ただの自己満足で作るのではなく、聴く者や外界に刺激やエネルギーを与えるもの。
溢れ出るソウルというか、それがあってこそ真の芸術と呼べるのではないだろうか、ということを感じた今日この頃です・・・
またね!
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