エレキベースの音楽的特徴と名曲【楽器辞典⑧】

エレキベースの特徴と楽曲での役割【楽器辞典⑧】 楽器論
エレキベースの特徴と楽曲での役割【楽器辞典⑧】
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エレキベースの特徴と楽曲での役割【楽器辞典⑧】

今回は、エレキベースについての特徴と楽曲での役割についてわかりやすく解説していきます。

エレキベースは、電気信号を使用して音を出す楽器です。通常は4本の弦を持ち、エレクトリックギターと同様のデザインをしていますが、より大型で低音域の音を奏でることができます。

エレキベースは、アンプやスピーカーを介して音を増幅し、バンドやアンサンブルのリズムセクションで使用されることが一般的です。低音の響きやリズムパターンを提供する役割を果たし、音楽に深みやグルーヴを加えます。

「エレクトリックベース」とは、「エレクトリックのベースギター (electric bass guitar)」 のことである。本来「エレクトリックベース」は「電気信号を別個の増幅発音機器に送る低音域用の弦楽器」という意味で、「それ自体に音を拾う機能(ピックアップ)がある低音域用の弦楽器」である「アコースティック・ベース」の対義語である。しかし、エレキベースが世に出た当初は、他にこのような電気信号式のベースはなかったことから、ほぼ排他的に「エレクトリックのベースギター」を指す語となった。

Wikipedia「エレクトリックベース」より引用

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エレキベースの音楽的特徴

エレキベースの音楽的特徴は、次のようなものがあります。

低音の豊かさ

エレキベースは、その低音域で特に力強い音を持ちます。そのため、バンドやアンサンブルにおいて、低音を支える役割を果たします。

リズムとグルーヴ

エレキベースは、リズムセクションの中心的な役割を果たします。そのパワフルな低音やリズミカルなフレーズは、曲のグルーヴやリズム感を強調し、聴衆に踊りたくなるような魅力を与えます。

ウォーキングベース

ジャズやブルースなどのジャンルでは、エレキベースがウォーキングベースとして知られるスタイルで演奏されることがあります。これは、リズムを強調しながらも、メロディックなフレーズを弾くスタイルで、音楽に深みや動きを加えます。

フィルやフレーズ

エレキベースは、リードギターや他の楽器と対話しながら、ソロのようなフレーズやフィルを演奏することもあります。これにより、曲にダイナミズムや表現力が加わります。

エフェクトの利用

エレキベースには、ディレイ、コンプレッサー、エンベロープフィルターなどのエフェクトを使って、多彩な音響効果を実現することができます。これにより、より幅広い音楽的表現が可能になります。

これらの特徴により、エレキベースは多彩な音楽ジャンルで重要な役割を果たし、曲のリズムやグルーヴ、表現力を豊かにします。

代表的な奏法

エレキベースの奏法は多岐にわたりますが、代表的なものは以下の6つ。

  1. フィンガリング:指で弦を押さえて音を出す方法です。通常、親指と指の組み合わせを使って、ベースラインやリズムを演奏します。
  2. スラッピング:指で弦を引っ張り、その弦が指板に当たることで音を出す技法です。特にファンクやポップミュージックで用いられ、独特の攻撃的なサウンドを生み出します。
  3. ポッピング:指を弦の上に置き、急速に引き上げることで音を出す技法です。スラッピングと組み合わせて使用されることがあり、リズムに追加のアクセントを与えます。
  4. ピッキング:ピックを使って弦を弾く方法です。エレキギターの奏法と同様に、明確なサウンドを出すことができます。
  5. タッピング:指で弦をタップすることで音を出す技法です。特にソロ演奏やテクニカルなフレーズで用いられます。
  6. スライド:指を弦の上で滑らせることで音を出す技法です。特にブルースやカントリーミュージックで用いられ、スムーズな音程の移動を可能にします。

これらの奏法を組み合わせることで、エレキベースは多彩な音楽表現が可能になります。また、エフェクトペダルやアンプの設定を変えることで、さらに幅広い音響効果を実現することができます。

楽曲での役割

エレキベースは楽曲において重要な役割を果たします。

リズムとグルーヴの支え

エレキベースはバンドやアンサンブルにおけるリズムセクションの一部として、リズムやグルーヴを支える役割を果たします。ドラムとの組み合わせで、曲全体のリズムや踊りやすさを確立します。

和音やメロディーの補完

エレキベースはバンドやアンサンブルで和音やメロディーを補完する役割も持ちます。特にアコースティックギターやキーボードとの調和を取りながら、曲の和声やメロディーラインを支えます。

ダイナミクスの提供

エレキベースは楽曲のダイナミクスを豊かにする役割も担います。ソフトでメロウなパッセージから、力強いリフやソロまで、幅広い音楽表現を提供します。

ソロやフィルの演奏

エレキベースは時にソロやフィルを演奏することもあります。これにより、曲にダイナミズムや表現力が加わり、聴衆の注意を引きつけます。

サウンドの色付け

エレキベースは様々なエフェクトや奏法を使って、音楽に独特の色合いや表情を与えることができます。例えば、スラッピングやポッピングなどの特殊な奏法や、ディレイやワウペダルなどのエフェクトを使用することで、曲に新たな次元を加えます。

これらの役割を通じて、エレキベースは楽曲に深みや豊かさを与え、バンドやアンサンブルのサウンドを完成させます。

エレキベースがよく使われているジャンル

エレキベースはさまざまな音楽ジャンルで活躍していますが、特に以下のジャンルで多く使用されます。

ロック:エレキベースはロック音楽の基本的な要素であり、特にハードロックやヘヴィメタルなどのサブジャンルで活躍しています。力強いリズムや重厚なサウンドが、ロックの特徴として知られています。
ファンク:ファンク音楽では、エレキベースが非常に重要な役割を果たします。スラップ奏法やポップ奏法を使って、グルーヴ感やダンス性を高めるために活躍します。
ジャズ:ジャズ音楽では、ウォーキングベースやスウィング奏法など、エレキベースが重要な役割を果たします。特にビバップやフュージョンなどのジャズサブジャンルで活躍します。
ブルース:ブルース音楽では、エレキベースがブルースリズムやウォーキングベースとして重要な役割を果たします。深みのあるサウンドが、ブルースの感情豊かな雰囲気を演出します。
ソウル:ソウル音楽では、エレキベースがリズムセクションの中心的な役割を果たし、リズムやグルーヴを支えます。特にモータウンやレアグルーヴなどのサブジャンルでよく使用されます。

これらのジャンルでは、エレキベースがそのパワフルな音色や多彩な奏法を活かして、曲に深みや表現力を与えています。

エレキベースの歴史

エレキベースの歴史は、20世紀初頭に遡ります。以下に、エレキベースの主なマイルストーンを挙げてみます。

  1. 1930年代:エレキベースの原型となる楽器が登場し始めました。これらの楽器は、アップライトベースに電気ピックアップを取り付けたもので、アコースティック楽器よりも大きな音量を持つことができました。
  2. 1950年代:フェンダー社が初めて本格的なエレキベースとして「プレシジョンベース」を製造しました。このモデルは、ピックアップを2つ搭載し、そのデザインやサウンドが後のエレキベースの標準となりました。
  3. 1960年代:フェンダーの他にも、ギブソンやリッケンバッカーなどの楽器メーカーが独自のエレキベースを製造し始めました。また、ジャズやロックなどの音楽ジャンルでエレキベースが広く使用されるようになりました。
  4. 1970年代〜現代:エレキベースはさらなる発展を遂げ、様々な形状や仕様の楽器が製造されるようになりました。また、ファンクやディスコ、ヘヴィメタルなどの新しい音楽ジャンルでエレキベースが活躍し、そのサウンドや奏法が多様化しました。

エレキベースの歴史は、その重厚なサウンドと多彩な音楽表現が、さまざまな音楽ジャンルで重要な役割を果たしてきたことを示しています。

エレキベースのトッププレイヤー

エレキベースで有名なアーティストは数多くいますが、その中でも特に著名ないくつか挙げます。

ジェームス・ジェマーソン(James Jamerson):モータウン・レコードのスタジオミュージシャンとして知られ、数々のヒット曲におけるエレキベースのプレイで名声を得ました。
ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius):フュージョンジャズの巨匠であり、テクニカルなプレイスタイルや個性的なサウンドで世界的な評価を得ました。
フレッチャー・ヘンダーソン(Flea):レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストとして知られ、パンクロックやファンクの影響を受けた独特のスタイルで人気を博しています。
ジョン・エントウィッスル(John Entwistle):ザ・フーのベーシストとして活躍し、パワフルでテクニカルなプレイスタイルで多くのファンを魅了しました。
レス・クレイプール(Les Claypool):プライマスのリーダーであり、ユニークなスラップ奏法やエキセントリックな演奏スタイルで知られています。
マーカス・ミラー(Marcus Miller):ジャズやフュージョンのベーシストとして活躍し、そのテクニカルなプレイと豊かな音色で高い評価を得ています。

これらのアーティストは、エレキベースの可能性を広げ、その独自のスタイルやサウンドで音楽界に影響を与えています。

エレキベースの名曲

エレキベースが特に印象的ないくつかの名曲を挙げます。

“Another One Bites the Dust” by Queen: ジョン・ディーコンによるアイコニックなベースラインが特徴的な曲です。

“Come Together” by The Beatles:ポール・マッカートニーによるクールでグルーヴィーなベースラインが、この曲の特徴の一つです。

“Billie Jean” by Michael Jackson:ルイス・ジョンソンによるスラップ奏法を使用したベースラインが、この曲の中心的な要素となっています。

“Money” by Pink Floyd:ロジャー・ウォーターズによる独特のリフが特徴的な曲で、ベースの重要性を強調した作品です。

“Superstition” by Stevie Wonder:ネイサン・ワッツによるファンキーなベースラインが、この曲のダンサブルなリズムを支えています。

“Roundabout” by Yes:クリス・スクワイアによるプログレッシブロックの代表曲で、繊細なメロディラインとテクニカルなベースプレイが特徴です。

これらの曲は、エレキベースがその個性的なサウンドやテクニカルなプレイで楽曲に特別な魅力を与えています。

エレキベースの種類

エレキベースにはさまざまな種類があります。代表的なものをいくつか挙げます。

  1. プレシジョンベース(Precision Bass):フェンダー社が製造する、最も有名なエレキベースの一つです。シングルコイルピックアップを搭載し、力強いサウンドとクリアなトーンが特徴です。
  2. ジャズベース(Jazz Bass):フェンダー社が製造する、もう一つの有名なエレキベースです。ジャズミュージシャンのニーズに応えるために設計され、スムーズなプレイ感とバランスの取れたトーンが特徴です。
  3. スティングレイ(StingRay):ミュージックマン社が製造する、パワフルでアグレッシブなサウンドが特徴のエレキベースです。ハムバッキングピックアップを搭載し、ロックやファンクなどのジャンルで人気があります。
  4. サーティーファイブ(35-inch scale):通常のエレキベースよりも長いスケールを持つエレキベースです。低音域の表現力が向上し、ジャズやフュージョンなどのジャンルで使用されます。
  5. ホロウボディベース(Hollow Body Bass):セミアコースティックギターのようなホロウボディを持つエレキベースです。アコースティック楽器のようなウォームなサウンドが特徴で、ジャズやブルースなどのジャンルで愛されています。

これらのエレキベースは、それぞれ異なるサウンドやプレイ感を提供し、様々な音楽ジャンルで活躍しています。

エレキベースで有名なメーカー

エレキベースの有名なメーカーには、以下のようなものがあります。

フェンダー(Fender):プレシジョンベースやジャズベースなどのアイコニックなモデルを製造するアメリカの楽器メーカーです。エレキベースのパイオニア的存在として知られています。
ギブソン(Gibson):ギブソン・レスポールやSGなどのギターモデルと並んで、エレキベースも製造するアメリカの楽器メーカーです。高品質なベースを提供しています。
ミュージックマン(Music Man):スティングレイなどのアイコニックなモデルを製造するアメリカの楽器メーカーで、パワフルでクリアなサウンドが特徴です。
Rickenbacker:1930年代からエレキベースの製造を行っており、リッケンバッカーベースとして知られる特徴的なモデルを提供しています。
Ibanez:日本の楽器メーカーで、ハイクオリティなエレキベースを製造しています。ロックやメタルなどのジャンルで幅広く愛用されています。
Warwick:ドイツの楽器メーカーで、高品質なエレキベースを製造しています。特にハイエンドのベースを提供し、プロフェッショナルなミュージシャンに人気があります。

これらのメーカーは、高品質なエレキベースを製造し、世界中のベーシストに広く愛用されています。

 

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