ドラムスの音楽的特徴と名曲【楽器辞典⑨】

ドラムスの特徴と楽曲での役割【楽器辞典⑨】 楽器論
ドラムスの特徴と楽曲での役割【楽器辞典⑨】
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今回は、ドラムについての特徴と楽曲での役割についてわかりやすく解説していきます。

ドラムは、リズムを奏でるための打楽器です。一般的には、皮や合成素材で作られたドラムヘッドを持つ円筒形のフレームに、スティックや手で叩いて音を出します。さまざまなサイズや形状のドラムがあり、ドラマーが演奏することでリズムやビートを生み出します。ドラムは、バンドやオーケストラなどのアンサンブルで重要な役割を果たし、音楽にリズムやダイナミクスを加えます。

ドラムセットは、大小様々なドラムやシンバルなどの打楽器を一人の奏者が演奏可能な配置にまとめたもので、特定の楽器の名称ではなく概念である。通常椅子に腰掛けて演奏する。主にポピュラー音楽で使用される。ドラムキット、ドラムスともいう。略称はDr. Drs. Ds. Drms.またはDrums.。ドラムセットの楽器パートや演奏者(ドラマー)を表す言葉としてドラムスと呼ぶこともある。

Wikipedia「ドラムセット」より引用

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ドラムの音楽的特徴

ドラムの音楽的特徴は、次のようなものがあります。

リズムの基礎

ドラムは楽曲のリズムを支える役割を果たします。ビートやリズムパターンを演奏し、曲のテンポやグルーヴを確立します。

ダイナミクスの提供

ドラムは曲のダイナミクスを豊かにする重要な要素です。ソフトなパッセージから力強いクライマックスまで、音量や強弱を調整して曲の表現力を高めます。

アクセントの付与

ドラムは曲のアクセントを付ける役割も担います。特定のフレーズやセクションで強調されるリズムパターンやフィルを演奏し、曲に緊張感や興奮を加えます。

グルーヴとフィール

ドラマーの演奏スタイルやテクニックは、曲のグルーヴやフィールに大きな影響を与えます。彼らのリズム感やタイミングによって、曲の雰囲気や魅力が決まります。

アドリブやインプロビゼーション

ドラマーはしばしばアドリブやインプロビゼーションを行い、他の楽器やミュージシャンと対話するように演奏します。これにより、曲に新たなアイデアやエネルギーを注入します。

これらの特徴により、ドラムは楽曲にリズムやダイナミクス、表現力を与え、バンドやアンサンブルのサウンドを完成させます。

ドラムの代表的な奏法

ドラムの奏法は多岐にわたりますが、代表的なものをいくつか挙げると、

  1. シングルストローク (Single Stroke):一つのスティックで一度だけ打つ基本的な打ち方です。連続して交互に打つことでリズムを作ります。
    例: R L R L R L…
  2. ダブルストローク (Double Stroke):一つのスティックで二度打つ奏法です。片手で二回ずつ打つことで、連続的なリズムを作ります。
    例: RR LL RR LL…
  3. パラディドル (Paradiddle):シングルストロークとダブルストロークを組み合わせた複雑なリズムです。左右の手の動きを交互にすることで、リズムに変化を持たせます。
    例: RLRR LRLL…
  4. フラム (Flam):主要なストロークの前に軽くタップを入れる奏法です。音の厚みを増し、アクセントを強調します。
    例: 小さくR、大きくL (またはその逆)
  5. ドラッグ (Drag):フラムのように、主要なストロークの前に複数の小さなタップを入れる奏法です。ロールのような効果を持ち、音に深みを加えます。
    例: 小さくR、小さくR、大きくL (またはその逆)
  6. ロール (Roll):ドラムロールとも呼ばれ、非常に高速な連続打ちを行うことで、連続的な音を作ります。シングルストロークロール、ダブルストロークロール、バズロールなどがあります。
    シングルストロークロール: RLRLRLRL…
    ダブルストロークロール: RRLLRRLL…
  7. ゴーストノート (Ghost Notes):非常に軽く演奏される音で、主にバックビートの隙間に入れてリズムのニュアンスを増します。スネアドラムでよく使用されます。
  8. ハイハットオープン・クローズ (Hi-Hat Open/Close):ハイハットを開いたり閉じたりして音のニュアンスを変える奏法です。ジャズやロックで頻繁に使用されます。
  9. リムショット (Rimshot):スネアドラムのヘッドとリムを同時に打つことで、非常に強いアクセントをつける奏法です。ロックやポップスでよく使用されます。
  10. ブラッシュ (Brushes):ジャズやスウィングで使用されるブラシを使った奏法です。スティックの代わりにブラシを使うことで、柔らかく滑らかな音を作ります。

これらの奏法は、ドラム演奏の基礎を成すものであり、さまざまなジャンルやスタイルで応用されます。各奏法を習得することで、リズムに豊かな表現力を持たせることができます。

これらの奏法を組み合わせることで、ドラマーは多彩なリズムやビートを演奏し、曲に深みやダイナミズムを与えます。

楽曲での役割

ドラムは楽曲において重要な役割を果たします。

リズムの支え

ドラムは楽曲のリズムを支える役割を果たします。ビートやリズムパターンを演奏し、曲のテンポやグルーヴを確立します。

ダイナミクスの提供

ドラムは楽曲のダイナミクスを豊かにする役割も担います。ソフトなパッセージから力強いクライマックスまで、音量や強弱を調整して曲の表現力を高めます。

アクセントやアクセントの付与

ドラムは曲のアクセントを付ける役割も担います。特定のフレーズやセクションで強調されるリズムパターンやフィルを演奏し、曲に緊張感や興奮を加えます。

グルーヴとフィール

ドラマーの演奏スタイルやテクニックは、曲のグルーヴやフィールに大きな影響を与えます。彼らのリズム感やタイミングによって、曲の雰囲気や魅力が決まります。

インタラクションと対話

ドラマーは他の楽器やミュージシャンとのインタラクションや対話を通じて、曲のダイナミズムや表現力を高めます。アドリブやインプロビゼーションを行い、曲に新たなアイデアやエネルギーを注入します。

これらの役割を通じて、ドラムは楽曲にリズムやダイナミクス、表現力を与え、バンドやアンサンブルのサウンドを完成させます。

ドラムが目立つジャンル

ドラムが特に多く活躍する音楽ジャンルはいくつかありますが、その中でも特に注目されるジャンルをいくつか挙げます。

ロック:ロックミュージックは、ドラムが重要な役割を果たすジャンルの一つです。特にハードロックやヘヴィメタルなどのサブジャンルでは、パワフルでリズミカルなドラムパートが特徴的です。
ジャズ:ジャズは、即興性とリズミックな表現が重要視されるジャンルであり、ドラムが中心的な役割を果たします。ジャズドラマーは、複雑なリズムやテクニカルなフィルを演奏し、バンドのリーダーシップを担います。
ファンク:ファンクミュージックは、強力なビートとグルーヴが特徴であり、ドラムが中心的な役割を果たします。ファンクドラマーは、ハイハットやスネアなどのリズムパターンを巧みに操り、ダンスフロアを揺るがします。
ヒップホップ:ヒップホップは、ビートメイキングが重要な要素となっており、ドラムが重要な役割を果たします。ヒップホッププロデューサーは、サンプリングやビートメイキングを通じて、リズミカルなトラックを制作します。

これらのジャンルでは、ドラムがリズムの中核を担い、曲のエネルギーやグルーヴを支える重要な要素として活躍しています。

ドラムの歴史

ドラムの歴史は非常に古く、人類の文化と深く関わっています。以下に、ドラムの主な歴史的マイルストーンを挙げてみます。

  1. 古代:ドラムの起源は古代に遡ります。古代の文明では、手で叩くことで音を出す原始的なドラムが使用されていました。これらのドラムは、儀式や戦争、コミュニケーションの手段として使用されていました。
  2. 中世:中世のヨーロッパでは、ドラムが軍隊や行進隊のリズムを支えるのに使われていました。また、教会音楽でもドラムが使用され、宗教的な儀式や行事でリズムを提供しました。
  3. 近代:近代に入ると、ドラムはさらに発展し、様々な形状やサイズの楽器が登場しました。特に19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ドラムセットが現代の形に近づいていきました。これは、複数のドラムやシンバルが一つのセットにまとめられ、1人のドラマーが演奏するスタイルです。
  4. 20世紀:20世紀に入ると、ドラムはジャズやブルース、ロックなどの新しい音楽ジャンルで重要な役割を果たすようになりました。テクニカルなプレイスタイルや様々なジャンルに対応したドラムセットの発展が進み、ドラマーたちの演奏技術が高まりました。
  5. 現代:現代では、ドラムはさまざまな音楽ジャンルで重要な役割を果たしています。テクノロジーの発展により、電子ドラムやサンプリングなどの新しい演奏スタイルや手法も登場し、ドラムの可能性はさらに広がっています。

ドラムの歴史は、音楽と文化の発展と深く結びついており、常に進化し続けています。

ドラムのトッププレイヤー

ドラムで有名なアーティストは数多くいますが、その中でも特に著名ないくつかを挙げます。

ジョン・ボーナム(John Bonham):レッド・ツェッペリンのドラマーとして知られ、そのパワフルなドラミングスタイルとクリエイティブなリズム感で多くのファンを魅了しました。
ビル・ワード(Bill Ward):ブラック・サバスのドラマーとして活躍し、ヘヴィメタルの先駆者として知られます。彼のハードなドラミングは多くのドラマーに影響を与えました。
デイヴ・グロール(Dave Grohl):ニルヴァーナのドラマーとしてキャリアをスタートさせ、後にフー・ファイターズのリーダーとしても知られるようになりました。彼のパワフルなドラミングとクリエイティブなリズムは多くのファンに愛されています。
バディ・リッチ(Buddy Rich):ジャズドラマーの巨匠であり、テクニカルなドラミングスキルと驚異的なスピードで世界的に有名になりました。
ニール・パート(Neil Peart):ラッシュのドラマーとして知られ、その複雑なリズムパターンやテクニカルなプレイスタイルで称賛されました。彼は多くのドラマーにとってのアイコンとなりました。

これらのアーティストは、ドラムの世界で顕著な功績を残し、その演奏スタイルや技術によって多くのファンや後続のミュージシャンに影響を与えています。

ドラムの名曲

ドラムが特に印象的ないくつかの名曲を挙げると、

“When the Levee Breaks” by Led Zeppelin:ジョン・ボーナムによるパワフルなドラムイントロが特徴的な曲です。その重厚なサウンドは、多くのドラマーにとってのインスピレーションとなっています。

 

“Smells Like Teen Spirit” by Nirvana:デイヴ・グロールによるシンプルでパワフルなドラムパターンが、この曲の重要な要素となっています。そのグルーヴィーなリズムは、多くのロックファンにとってのクラシックとなっています。

 

“In the Air Tonight” by Phil Collins:イントロ部分の有名なドラムフィルがこの曲のハイライトとなっています。フィル・コリンズのドラミングは、彼のソロキャリアで多くの称賛を受けました。

 

“YYZ” by Rush:ニール・パートによる複雑なドラムパターンが特徴的なプログレッシブロックの名曲です。彼のテクニカルなプレイスタイルは、多くのドラマーにとっての目標となっています。

 

“Rosanna” by Toto:ジェフ・ポーカロによるシャッフルリズムがこの曲の特徴であり、そのグルーヴィーなドラミングは多くの人々に愛されています。

これらの曲は、ドラムの重要性を強調し、そのパワフルなリズムやクリエイティブなプレイスタイルが曲に深みや表現力を与えています。

ドラムの種類

ドラムにはさまざまな種類があります。代表的なものをいくつか挙げます。

  1. バスドラム(Bass Drum):ドラムセットの中で最も大きなドラムで、フットペダルを使って演奏されることが一般的です。低音の響きを出すことができ、曲のリズムやビートを支える役割を果たします。
  2. スネアドラム(Snare Drum):ドラムセットの中で最も重要なドラムの一つであり、通常は中央に配置されます。スティックで叩くことで明確なアクセントやリズムを提供し、曲のテンポを支えます。
  3. タムタム(Tom-Tom Drum):通常はドラムセットの上部に配置され、さまざまなサイズや音色のタムタムを使用してリズムやフィルを演奏します。バスドラムやスネアドラムとの組み合わせで、曲のダイナミクスを豊かにします。
  4. ハイハット(Hi-Hat):二つのシンバルを重ね合わせて演奏されるドラムセットの一部で、ペダルを使ってオープンまたはクローズすることができます。リズムやビートのアクセントを変化させるのに使用されます。
  5. シンバル(Cymbal):ドラムセットには様々な種類のシンバルが含まれており、クラッシュシンバル、ライドシンバル、チャイナシンバルなどがあります。これらのシンバルは、リズムやアクセントを加えるのに使用されます。
  6. フロアタム(Floor Tom):ドラムセットの中で最も低い音域を出すドラムで、通常は床に置かれます。リズムの深みを加えるために使用されます。

これらのドラムは、ドラムセットを構成する基本的な要素であり、多彩な音楽ジャンルで使用されています。

ドラムの有名なメーカー

ドラムの有名なメーカーには、以下のようなものがあります。

Pearl:パールは、ドラムセットやパーカッションの製造で知られる大手楽器メーカーです。高品質なドラムセットやシンバル、ペダルなどを提供しています。
DW(Drum Workshop):DWは、プロフェッショナルなドラマーに広く愛用される高級ドラムセットの製造で知られています。カスタマイズオプションも豊富で、多くの有名アーティストによって使用されています。
Tama:タマは、日本の楽器メーカーで、世界的に有名なドラムセットやパーカッションを製造しています。耐久性の高い製品と技術革新により、多くのドラマーに支持されています。
Ludwig:ルドウィッグは、古くから続く伝統的なドラムメーカーで、ビートルズのリンゴ・スターなど、多くの有名なドラマーが使用しています。クラシックなサウンドと耐久性が特徴です。
Yamaha:ヤマハは、ドラムセットやパーカッションの製造だけでなく、電子ドラムやトリガーパッドなどの革新的な製品も提供しています。プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いドラマーに支持されています。
Mapex:メイペックスは、高品質なドラムセットやハードウェアを手頃な価格で提供することで知られるメーカーです。多くのジャンルで活躍するドラマーによって愛用されています。

これらのメーカーは、それぞれ独自の技術と製品ラインを持ち、多くのプロフェッショナルやアマチュアドラマーに広く支持されています。

関連記事:打楽器(パーカッション)の種類と音楽的役割【楽器学②】

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