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スピードメタルの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典100】

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スピードメタルの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典100】 楽曲・ジャンル辞典
スピードメタルの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典100】
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スピードメタルの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典100】

今回は、スピードメタルについての音楽的特徴や歴史をわかりやすく解説します。

スピードメタルは、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベースドラム、ボーカルを主な楽器とするヘヴィメタルのサブジャンルです。

このジャンルは1970年代後半に登場し、特に高速で荒々しいリズムと高度な演奏技術が特徴です。

エレクトリック・ギターは速弾きやメロディックなリフを多用し、ドラムはツーバスを駆使した疾走感のあるビートが求められます。

ボーカルはハイトーンで力強いスタイルが多く、全体的にエネルギッシュでダイナミックなサウンドを生み出します。

関連記事:パワーメタルの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典99】

 

スピードメタルの音楽的特徴

スピードメタルは、1970年代後半に成立したヘヴィメタルのサブジャンルで、主にNWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)やパンク・ロックから影響を受けています。

このジャンルは、超高速で荒々しいリズムと高度な演奏技術が特徴です。

テンポとリズム:スピードメタルは非常に高速なテンポ(通常160〜200 BPM以上)で演奏され、ツインバスドラムの使用が一般的です。これにより、疾走感のある激しいリズムが生まれます。
メロディ:メロディは叙情的であり、しばしばキャッチーなフックを持つことが特徴です。特に、ハイトーンヴォーカルや流麗なギターソロが目立ちます。メロディック・スピードメタルでは、クラシカルな旋律やドラマティックな展開も取り入れられています。
楽器編成:基本的な編成はボーカル、エレキギター、ベース、ドラムで構成されます。特にギターでは、ツインギターによるハーモニーや速弾きが多く見られます。
テーマとスタイル:歌詞やテーマにはファンタジーや神話的要素が多く取り入れられることが一般的です。また、曲の構造は典型的にAメロ、Bメロ、サビという形を取り、聴き手に親しみやすい印象を与えます。

スピードメタルはスラッシュメタルやパワーメタルの発展にも寄与しており、それぞれのジャンルとの境界線は曖昧です。特に日本では、スピードメタルとパワーメタルが融合した「メロディック・スピードメタル」が人気を博しています。

楽曲アレンジに取り入れるコツ

スピードメタルの要素を楽曲アレンジに取り入れる際のポイントは、以下のように整理できます。

テンポとリズムの設定

スピードメタルでは、160 BPM以上の高速テンポが一般的です。リズムパターンは、ツーバスドラムやダウンストロークを多用し、疾走感を強調します。特に、ブリッジミュートや音色の切り替えを活用して、リズムに変化を持たせることが重要です。

ギターの役割

エレクトリック・ギターは速弾きやメロディックなフレーズが求められます。パワーコードだけでなく、3度や分数コードを使ってキャッチーなリフを作成し、メロディとハーモニーを意識することが効果的です。

ドラムの工夫

ドラムはスネアとキックのタイミングに注意し、4つ打ちが不自然にならないよう工夫します。フィルインやアクセントの位置を考慮し、緊張感を保つために休符を効果的に使うことが大切です2。

ベースラインの重要性

ベースはギターと密接に連携し、一体感を持たせることが求められます。アクセントや休符の位置を意識し、単調にならないように動きを加えることで、楽曲全体のダイナミクスを高めます2。

メロディとフレーズの多様性

メロディは長すぎず、動きのあるフレーズを心掛けます。特にギターソロでは、細かい音符や変化に富んだフレーズがスピードメタルらしさを引き立てます。

特異な音色やエフェクト

特徴的なサウンド作りには歪みやピッチベンドなどのエフェクトが有効です。これにより、独自性と迫力を持たせることができます。

これらのポイントを意識することで、スピードメタル特有のエネルギーと疾走感を楽曲に効果的に取り入れることができます。

スピードメタルで使われている楽器

スピードメタルでよく使われる楽器には以下のものがあります。

エレクトリック・ギター
スピードメタルの中心的な楽器であり、特に速弾きやツインギターによるハーモニーが特徴です。ギターソロでは高度なテクニックが求められます。
エレクトリック・ベース
ベースはリズムを支える重要な役割を果たし、ギターと連動して速いパッセージを演奏することが多いです。
ドラム
ツーバスドラムを使用した高速なビートが一般的で、疾走感を生み出します。ドラムパターンは複雑で、スラッシュメタルに近いスタイルも見られます。
ボーカル
高音域のハイトーンボーカルが特徴で、しばしばドラマティックで力強い歌唱スタイルが求められます。
キーボード
一部のバンドではキーボードも使用され、メロディに厚みを加えたり、シンフォニックな要素を取り入れることがあります。

これらの楽器が組み合わさることで、スピードメタル特有のエネルギッシュで疾走感あふれるサウンドが生まれます。

 

スピードメタルの歴史

スピードメタルの歴史は、1970年代後半から1980年代にかけてのヘヴィメタルシーンにおける重要な発展の一部です。

このジャンルは、主にNWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)から派生し、スラッシュメタルの影響を受けながら進化しました。

初期の発展
NWOBHMの影響: スピードメタルは、1970年代後半のNWOBHMシーンで生まれました。バンドとしては、ジューダス・プリーストやアイアン・メイデンが先駆者として知られています。これらのバンドは、従来のヘヴィメタルに疾走感とテクニカルな要素を加えました1。
カナダのバンド: アンヴィルやエキサイターなどのカナダのバンドも、このジャンルの発展に寄与しました。特にアンヴィルは、1982年のアルバム『Metal on Metal』でスピードメタルのスタイルを確立し、その後のスラッシュメタルにも影響を与えました3。
1980年代の隆盛
アメリカとドイツでの拡大: 1980年代中頃には、アメリカとドイツでもスピードメタルが広まりました。アメリカでは、メタリカやスラッシュメタルバンドが台頭し、そのスタイルにスピードメタルの要素を取り入れました。ドイツでは、クリエイターやスコーピオンズなどがこのジャンルを発展させました12。
スタイルの多様化: スピードメタルは、スラッシュメタルとの交差点で新たなスタイルを形成し、より複雑でテクニカルな楽曲が増加しました。この時期、多くのバンドがグルーヴやデスメタル的な要素を取り入れるようになりました。
現代への影響
新世代バンド: 1990年代以降も、スピードメタルは新世代バンドによって再評価され、復活を遂げました。特に北欧やブラジルでは、多くの新しいバンドがこのスタイルを継承し、独自の解釈を加えています。
ジャンルとしての確立: スピードメタルは、パワーメタルやスラッシュメタルと密接に関連しており、それぞれが影響し合いながら進化してきました。現在では、その特徴的なサウンドとスタイルが多くのファンに支持されています。

このように、スピードメタルは多様な影響を受けながら成長し続けており、その歴史はヘヴィメタル全体において重要な位置を占めています。

スピードメタルで有名なアーティスト

スピードメタルで有名なアーティストには、以下のようなバンドやミュージシャンがいます。

HELLOWEEN
ドイツ出身のバンドで、メロディック・スピードメタルの先駆者として知られています。アルバム『Keeper of the Seven Keys』シリーズは特に有名です。
ANVIL
カナダのバンドで、スピードメタルの元祖とも言われています。彼らのアルバム『Metal on Metal』は、スラッシュメタルにも影響を与えました。
ANGRA
ブラジル出身のメロディック・スピードメタルバンドで、クラシカルな旋律を取り入れた楽曲が特徴です。代表作には『Angels Cry』があります。
STRATOVARIUS
フィンランドのバンドで、ネオクラシカルなスタイルを持つメロディック・スピードメタルの重要な存在です。アルバム『Episode』が評価されています。
DRAGONFORCE
イギリス出身で、超高速な演奏とキャッチーなメロディが特徴的です。アルバム『Inhuman Rampage』は特に人気があります。
SONATA ARCTICA
フィンランドのバンドで、透明感のあるサウンドと哀愁のあるメロディが特徴です。アルバム『Silence』が代表作です。

これらのアーティストは、それぞれ独自のスタイルを持ちながらも、スピードメタルというジャンルにおいて重要な役割を果たしています。

スピードメタルの名曲

スピードメタルの名曲には、以下のような代表的な楽曲があります。

  • HELLOWEEN – “I Want Out”
    アルバム『Keeper of the Seven Keys Part II』(1988)に収録。疾走感あふれるメロディとハイトーンボーカルが特徴の名曲です。
  • ANGRA – “Carry On”
    アルバム『Angels Cry』(1993)に収録。クラシカルな旋律とドラマティックな展開が魅力的な楽曲です。
  • STRATOVARIUS – “Hunting High and Low”
    アルバム『Episode』(1996)に収録。ネオクラシカルな要素が際立つ、キャッチーでエネルギッシュな曲です。
  • SONATA ARCTICA – “Fullmoon”
    アルバム『Silence』(2001)に収録。北欧らしい美しいメロディと疾走感が融合した楽曲です。
  • DRAGONFORCE – “Through the Fire and Flames”
    アルバム『Inhuman Rampage』(2006)に収録。超高速な演奏と複雑な構成が特長で、ゲーム音楽としても人気があります。
  • BLIND GUARDIAN – “Mirror Mirror”
    アルバム『A Night at the Opera』(2002)に収録。ファンタジックな歌詞と壮大なサウンドが印象的です。
  • Rhapsody of Fire – “Emerald Sword”
    アルバム『Symphony of Enchanted Lands』(1998)に収録。シンフォニックな要素を取り入れたドラマティックな楽曲です。
  • HIBRIA – “Tiger Punch”
    アルバム『The Skull Collectors』(2009)に収録。パワフルでテクニカルな演奏が特徴の楽曲です。

これらの楽曲は、スピードメタルの特徴である疾走感とメロディックな要素を兼ね備えており、ジャンルを代表する名曲として広く知られています。

スピードメタルからの派生ジャンル

スピードメタルから派生したジャンルには、以下のようなものがあります。

スラッシュメタル
1980年代初頭にアメリカで発展し、スピードメタルの高速感とパンクの攻撃性を融合させたスタイルです。メロディよりもリフの重視が特徴で、メタリカやスレイヤーが代表的なバンドです。
パワーメタル
スピードメタルの要素を取り入れつつ、より叙情的でメロディックなスタイルに進化したジャンルです。特にヨーロッパで人気があり、ハロウィンやストラトバリウスが有名です。
ネオクラシカルメタル
クラシック音楽の要素を取り入れたスタイルで、スピードメタルのテクニカルな演奏と組み合わさっています。代表的なアーティストにはヤン・ハマーレがいます。
ブラックメタル
スラッシュメタルやデスメタルから派生したジャンルで、主に北欧で発展しました。ダークで陰鬱な雰囲気を持ち、ヴェノムやダークスローンなどが知られています。
デスメタル
スラッシュメタルからさらに過激化したスタイルで、重苦しいテーマと複雑な曲構成が特徴です。代表的なバンドにはモービッド・エンジェルやデスがあります。

これらの派生ジャンルは、それぞれ独自のスタイルを持ちながらも、スピードメタルの影響を色濃く受けています。

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