スポンサーリンク
SNSフォロー
H-Kuをフォローする

フィドルの音楽的特徴と演奏法【楽器辞典51】

※当ブログの画像を使う場合は画像出典を明確にしてください。

フィドルの音楽的特徴と演奏法【楽器辞典51】 楽器辞典
フィドルの音楽的特徴と演奏法【楽器辞典51】
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

▲プロのクリエイターや歌い手の大御所たちもこぞって使う名プラグイン!『JJP VOCALS』 ややこしい設定ともおさらば。ヴォーカル処理が一撃で決まります。サウンドに埋もれない「抜け感」と「厚み」を手軽に作りたい方におすすめ。2度のグラミー受賞歴を誇るエンジニア界のレジェンド「ジャック・ジョセフ・プイグ(Jack Joseph Puig)」氏のボーカル処理テクニックを体感できる。

フィドルの音楽的特徴と演奏法【楽器辞典51】

今回は、フィドルの特徴と演奏法についてわかりやすく解説していきます。

フィドルは、主に民俗音楽で使用される弓を使った擦弦楽器で、クラシック音楽バイオリンと同一の楽器です。

演奏者がフィドルと呼ぶ場合、特にカントリーミュージックやブルーグラス、アイリッシュ音楽などのジャンルで演奏されることが多く、個々のスタイルや地域によって多様な表現が見られます。

フィドルの演奏では、装飾音やリズミカルなアプローチが重視され、演奏者の個性を反映した自由なスタイルが特徴です。

  • 西洋音楽→バイオリン
  • 民族音楽→フィドル

フィドルはヴァイオリンとまったく同一の楽器であるが、主に民俗音楽で使われるヴァイオリンを指し、カントリーミュージックやブルーグラス、ジャズポップスなどにも幅広く使用される。ただし、英語においてはクラシック音楽で使われるものも含めて、ヴァイオリンの俗語としても用いられる。

民俗音楽においては、ソロや合奏で用いられる。

Wikipedia「フィドル」より引用

関連記事:オカリナの音楽的特徴と演奏法【楽器辞典50】

フィドルの音色の特徴

フィドルの音色には以下のような特徴があります。

素朴で力強い音色:クラシック音楽のバイオリンと比べて、より直接的で生き生きとした生き生きとした音色が特徴です。
暖かみのある音色:民俗音楽では、暖かく、甘く、切なく、楽しげな音色を出すことが重視されます。
リズミカルな音色:ステップのように軽快でリズミカルな音色を静かにします。これはフィドルがダンス音楽の伴奏として発展してきた歴史を反映しています。
自然な音色:人と人との会話のような自然な音色を目指します。大きく響きますよりも、また近い音色が好まれます。
個性的な音色: 演奏者や地域によって100通りものスタイルがあると言われるほど、個性的な音色を持ちます。
装飾音の多用:様々な装飾音(オーナメント)を多用することで、独特の音色を思い出します。
オープンストリングの活用:オープンストリング(開放弦)を活用することで、特徴的な響きを楽しみます。

これらの特徴により、フィドルは民俗音楽やカントリーミュージック、ブルーグラスなどのジャンルで重要な役割を果たし、独特の魅力ある音色を守っています。

楽曲での役割

フィドルは楽曲の中で以下のような重要な役割を果たします。

メロディーラインの演奏:フィドルは多くの民俗音楽やカントリーミュージックで主旋律を担当します。その力強い特徴が強い音色で、曲の中心的な存在となります。
リズミカルな伴奏:特にダンス音楽では、リズミカルな演奏でダンサーの動きをサポートします。「フィドルは踊っている」という表現があるように、リズムを刻む役割も担います。
即興的な装飾音の追加:フィドル奏者は曲の基本的な構造を聴きながら、即興的に装飾音を続けることで、演奏に個性と活気を与えます。
ハーモニーパートの演奏:他の楽器とアンサンブルを組む際に、ハーモニーパートを担当することもあります。
ソロ演奏:フィドルは独奏楽器としても活躍し、技巧的なソロ演奏で聴衆を魅了します。
曲の雰囲気づくり:フィドルの特徴的な音色は、曲全体の雰囲気を優先するために重要な役割を果たします。例えば、アイリッシュ音楽ではフィドルの音色が曲の民族的な雰囲気を醸し出します。
他の楽器とのコラボレーション:フィドルは他の楽器と柔軟に引き出すことができ、様々な音楽ジャンルで活用されています。

このように、フィドルは民俗音楽やカントリーミュージック、ブルーグラスなどのジャンルで、メロディー、リズム、ハーモニーなど多様な役割を担う多用途な楽器として重要な位置を占めています。

演奏法

フィドルの演奏法には以下のような特徴があります。

自由な持ち方と構え方

  • フィドルでは、楽器の持ち方や構え方に厳密な決まりはありません。演奏者の好みや個性に応じて自由に構えることができます。

多様な弓の持ち方

クラシックバイオリンとは異なり、弓の持ち方にも正解はありません。演奏者によって様々な持ち方が見られます。

リズミカルな演奏

「フィドルは踊っている」と言われるように、リズムを重視した演奏が特徴です。 特にダンス音楽では、強い攻撃と躍動感のある演奏が求められます。

装飾音の多用

装飾音のカット、グレースノート、ロール、トリプレットなどの装飾音を多用します。これらの装飾音、フィドル音楽の特徴的な音色を繰り返します。

即興的なアプローチ

楽譜通りに演奏するのではなく、演奏者の個性や即興性を重視します。基本的な旋律を土台に、自由に装飾音を加えたり変奏したりします。

オープンストリングの活用

オープンストリング(開放弦)を積極的に活用し、特徴的な響きを楽しみます。スライドやグリッサンドの使用音と音の間を向いてつなぐスライド奏法やグリッサンドを多用途にします。

様々なリズムパターンの習得

リール、ジグ、ホーンパイプなど、多様なリズムパターンを習得し、それぞれに適した演奏スタイルを身に付けます。

これらの演奏法を続けることで、フィドル特有の生き生きとした音楽表現が可能になります。 フィドルの演奏では、技術的な正確さよりも、音楽の持つ躍動感や個性的な表現が重視されます。

フィドルの歴史

フィドルの歴史について、主な点をまとめます。

起源:フィドルの起源は古く、中世ヨーロッパにまで遡ります。中世フィドルは、現代のバイオリンやビオラの先祖と考えられています。
中世フィールド:中世に使用された擦弦楽器の品種です。
フィドル以外にも、ヴィエール、ヴィウオラ、フィーデルなど様々な呼び名がありました。
形状や構造は多様で、2本から6本以上の弦を持つものまでありました。
発展:15世紀頃までに、胴体とネックが明確に分離され、テールピースや駒を持つ形状に発展しました。
これらの特徴は、後のヴィオラ・ダ・ガンバ属やバイオリン属に似ています。
バイオリンの誕生:16世紀半ば(1550年頃)に、現在のバイオリンの形に近い機器が警報として誕生しました。北イタリアのクレモナのアンドレア・アマティと、サロのガスパロ・ダ・サロが初期の有名な製作者です。
民俗音楽での発展:その後、フィドルは特に民俗音楽の分野で広く使用されるようになり、カントリーミュージック、ブルーグラス、ジャズなど様々なジャンルで重要な役割を果たしました。

フィドルの歴史は、中世の多様な擦弦楽器から始まり、バイオリンの誕生を経て、現代の多様な音楽ジャンルで使用される楽器へと発展してきました。

フィドルで有名なアーティスト

フィドルで有名なアーティストには以下のような演奏者がいます。

アイリッシュ・フィドル:マイケル・コールマン:アイリッシュフィドルの神様と呼ばれる伝説的な演奏者
マーティン・ヘイズ:現代アイリッシュ音楽の第一人者
アイリーン・アイヴァース:ケルト音楽シーンの実力No.1フィドラーとして知られる
アリソン・クラウス:ブルーグラスの女王と呼ばれる実力派
ケニー・ベイカー:オールドタイム音楽の名手
バイロン・バーライン:カントリーミュージックの重要な演奏者
リチャード・グリーン:ジャズやロックにも精通した多才な演奏家
ジェリー・オコーナー:アイルランドのラウス州出身の名前
カホル・ヘイデン:北アイルランド出身で、フィドルとバンジョーの両方に優れた演奏者

これらのアーティストは、それぞれの音楽スタイルや地域の伝統を代表する演奏者として知られています。

フィドルを使った名曲

フィドルを使った名曲には以下のようなものがあります。

  • 「Orange Blossom Special」アメリカのフィドル曲として非常に有名で、多くのフィドル奏者のレパートリーに含まれています。
  • 「The Devil Went Down to Georgia」チャーリー・ダニエルズ・バンドの代表曲で、フィドルの技巧的な演奏が特徴です。
  • 「Ashokan Farewell」ジェイ・アンガーによる曲で、アメリカ南北戦争を題材にしたドキュメンタリーのテーマ曲として有名になりました。
  • 「Sally Goodin」アメリカの伝統的なオールドタイム曲で、多くのフィドル奏者によってカバーされています。
  • 「Whiskey Before Breakfast」北米の伝統的なフィドル曲で、特にカナダで人気があります。
  • 「Arkansas Traveler」アメリカの伝統的なフィドル曲で、19世紀から演奏されています。
  • 「Faded Love」ボブ・ウィルスの名曲で、ウェスタンウィングの代表曲の一つです。

これらの曲は、フィドルの特徴的な音色や演奏技術をよく言われた名曲として知られています。

フィドルの多様性を反映して、様々なスタイルや地域の曲がりが含まれています。

フィドルの種類

フィドルには様々な種類があり、地域や音楽スタイルによって特徴が異なります。

アイリッシュ・フィドルアイルランドの伝統音楽で使用され、装飾音や独特のリズムパターンが特徴です。
スコティッシュ・フィドル:スコットランドの伝統音楽で使用され、ストラスペイやリールなどの独特のリズムが特徴です。
アメリカン・オールドタイム・フィドル:アメリカの伝統的な民俗音楽で使用されており、シンプルなメロディーと力強いリズムが特徴です。
ブルーグラス・フィドル:アメリカのブルーグラス音楽で使用され、速いテンポと巧みな演奏が特徴です。
ケイジャン・フィドル:ルイジアナ州のケイジャン音楽で使用され、フランス系の影響を受けた独特のスタイルが特徴です。
カントリー・フィドル:カントリーミュージックで使用され、様々なスタイルを融合した演奏が特徴です。
ジャズ・フィドル:ジャズ音楽で使用され、即興演奏や独特のリズム感が特徴です。

これらの種類は、それぞれの地域や音楽ジャンルの伝統を反映しており、演奏技法や音色、リズムパターンなどに違いがあります。

フィドルの多様性は、世界中の様々な音楽文化を反映しています。

有名なメーカー

フィドルは基本的にバイオリンと同じ楽器なので、バイオリンのメーカーがそのままフィドルのメーカーになります。

ヤマハ:日本の大手楽器メーカーで、幅広い価格帯の製品を提供しています。初心者からプロまで幅広いニーズに対応しています。
スズキ:日本の老舗バイオリンメーカーで、国内シェア30%を有しております。品質の高さで知られています。
カール・ヘフナー (Karl Hefner):ドイツの老舗弦楽器メーカーで、中級者から上級者まで人気があります。
ステンター(Stentor):イギリスの有名なバイオリンメーカーで、特に教育用の楽器として評価が高いです。
ピグマリウス:日本のビオリーノ社が製造するブランドで、高品質の楽器として知られています。
カルロジョルダーノ:初心者向けのお手頃価格帯の楽器で知られる日本のブランドです。

これらのメーカーは、それぞれ異なる特徴や価格帯を持っており、演奏者の好みやニーズに応じて選択することができます。

フィドル演奏者の中には、これらの大手メーカーの楽器を使用する人もしあれば、個人の製作者による楽器を愛する人もいます。

Facebooktwitterlinkedininstagramflickrfoursquaremail

▼54種類以上のプラグインを収録。業界標準の必須プラグインが軒並み揃っているオール・イン・ワン・パッケージ。『WAVES Platinum バンドル』ミキシング&マスタリングはとりあえずこれ1つあれば完結できます。迷ったらこれ一択。あらゆる音楽制作に使えて、初心者にもおすすめです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
楽器辞典
スポンサーリンク
H-Kuをフォローする

コメント

筆者の別のブログ

【QOLの科学】Qu-Blog
「心理学」「脳科学」「思考法」 人生の質QOLを高める最新の知識やテクニックをご紹介
タイトルとURLをコピーしました