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オカリナの音楽的特徴と演奏法【楽器辞典50】
今回は、オカリナの特徴と演奏法 についてわかりやすく解説していきます。
オカリナは、陶器やプラスチックで作られたエアリード式の気鳴楽器で、息を吹き込むことで音を出します。その形状は一般的に涙滴型で、指穴を開閉することで音高を調整します。
音域は約1.5オクターブで、初心者でも比較的簡単に演奏できるため、幅広い層に親しまれています。
オカリナは、民謡やポップス 、映画音楽など多様なジャンルで使用され、その柔らかく温かみのある音色が特徴です。
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オカリナの音色の特徴
オカリナの音色には以下のような特徴があります。
純音に近い音色オカリナは倍減るため、他の多くの楽器に比べて純音に近い音色を持っています。
柔らかな温かみのある音色音色を保ちます。
素朴で自然な響きオカリナの音色は、その起源や構造から、素朴で自然な響きを持っています。これは民族音楽や自然をテーマにした曲によく合う特徴です。
音域による音色の変化オカリナは音域が1.5オクターヴ程度と狭いですが、低音から高音にかけて音色が徐々に変化します。一般的に、低音はより豊かで柔らかく、高音になるまで少し鋭さが増します。
息の強さによる音色の変化オカリナは息の強さにより音高が変動するため、演奏者の息遣いによって音色にも同様な変化が生まれます。
材質による音色の違い陶器製が一般的ですが、プラスチックや木製のオカリナもあり、材質によって音色に違いが生まれます。 陶器製は温かみのある音色、プラスチック製はクリアな音色、木製は柔らかい音色という特徴があります。
これらの特徴により、オカリナは独特の魅力を持つ楽器として、多くの皆様にご愛顧いただいております。
オカリナの演奏テクニック
オカリナの演奏法には以下のような特徴があります。
持ち方オカリナは後ろから穴をふさぎ、指の腹の部分で止まります。指の端ではなく、指の真ん中の部分で軽く穴を覆うように持ちます。
姿勢肩の力を借りてリラックスした姿勢で演奏します。
吹き方オカリナは閉
管楽器 なので、音の立ち上がりが穏やかです。強すぎず弱すぎない適度な息の強さで吹きます。楽器が最も響くポイントを見つけることが大切です。
タンギングはっきりとしたリズムを出すために、「tu-tu-」などの発音で正しいタンギングを行います。オカリナは比較的強いタンギングが必要です。
フィンガリング運指表を参考に、正確なフィンガリングを練習します。高音になるほど多くの穴があいていきます。
アーティキュレーションを歌うように発音を操ることが重要です。他の管楽器のエチュードなども参考にしながら練習します。
練習方法基本的な音階練習から始めて、徐々に簡単な曲に挑戦していきます。「聖者の行進」などの有名な曲を練習するのも良いでしょう。
これらの要素を意識しながら練習することで、オカリナの柔らかく温かみのある音色を引き出し、表現豊かな演奏ができるようになります。
オカリナの歴史
オカリナの歴史は以下のように発展してきました。
オカリナの起源は南アメリカのアステカ文明(15世紀頃)とされています。
ヨーロッパでの発展19世紀後半、イタリアの菓子職人ジュゼッペ・ドナーティによって、土笛に西洋音階(ドレミ)が付けられ、現代のオカリナの原型が作られました。
日本への伝来日本にオカリナが紹介されたのは第二次世界大戦後です。音楽家の火山久が1950年代にフランスの友人からお土産としてもらったのが最初とされています。
日本での発展火山久はオカリナの音色に魅了され、音程(ピッチ)を改良したものを自主製作しました。 また、弟子たちを育て、その中には後に世界的に有名になった宗次郎もいました。
大量生産の開始1950年代、明田川孝がアケタオカリナを創始し、一般用に大量生産を始めました。これにより、現在の12穴式オカリナの原型が築かれました。
現代の発展2000年代に入って、複数管オカリナが登場しました。これは日本人の波多野杜邦によって開発され、最大で3オクターブの広い音域をカバーできました。
このように、オカリナは古代の土笛から始まり、ヨーロッパでの改良を経て、日本で大きな発展を遂げた楽器です。現在では、日本のメーカーや奏者が世界的に高い評価を受けています。
オカリナで有名なアーティスト
オカリナで有名なアーティストには以下のような人物がいます。
宗次郎:1985年にレコードデビューし、NHK特集「大黄河」でオカリナブームの火付け役となった日本を代表するオカリナ奏者です。
大沢聡: 国立音楽大学サクソフォン科卒業後、オカリナで国際芸術連盟音楽賞を受賞。トリプルオカリナのカリスマとされています。
みると: 完全独学でプロのオカリナ奏者となり、独自のオカリナ理論を考察しています。
本谷美加子:北海道出身で、地元コンサート活動からメジャーデビューを果たした奏者です。
弓場さつき:
クラシック音楽 を超絶技法で演奏する若手奏者で、大沢聡の弟子です。
中原蘭:YouTubeで人気を博し、澄んだ音色が特徴の若手オカリナ奏者です。
これらのアーティストは、オカリナの普及と発展に大きく貢献しており、それぞれが独自のスタイルと技術で多くのファンを魅了しています。
オカリナの名曲
オカリナを使った名曲には以下のような作品があります。
「時のオカリナ」 – ゼルダの伝説シリーズのゲーム音楽で、オカリナが重要な役割を果たします。特に「ゼルダの子守歌」や「闇のノクターン」が有名です。
「アランフ エス協奏曲」 – ホアキン・ロドリーゴ作曲のこの協奏曲は、オカリナの柔らかい音色がいかにも名曲として知られています。
「オカリナのための小品」 – 日本の作曲家によるオカリナ専用の作品も多く、特に宗次郎などを演奏する楽曲が人気です。
民謡やフォークソング- オカリナは民謡や伝統的なフォークソングでも使用されており、その素朴な音色が親しみやすく大切にされています。
これらの楽曲は、オカリナの特性を踏まえ、様々なジャンルで愛されています。
オカリナの種類
オカリナには様々な種類があります。主な種類は以下の通りです。
ソプラノ管:高音域を担当し、C調、F調、G調などのバリエーションがあります。
アルト管: 中音域を担当し、特にアルトC管が人気です。音域は「ドレミファソ」のハ長調で、初心者におすすめです。
テナー管:低音域を担当し、G調やF調があります。
バス管: より低い音域を持つオカリナで、C調が一般的です。
さらに、オカリナには複数の音域を持つダブルオカリナやトリプルオカリナも存在し、これらは異なる音域を組み合わせて演奏することができます。これにより、アンサンブルや幅広い音楽表現が可能になります。
有名なメーカー
オカリナの有名なメーカーには以下のようなものがあります。
アケタ (Aketa) : 日本の伝統的なオカリナメーカーで、高品質な陶器製オカリナを製造しています。
ティアーモ (TiAmo) : 初心者向けのモデルを多く取り扱い、フリースとデザインにこだわったオカリナを提供しています。
ナイト (NIGHT) : プラスチック製のオカリナを製造し、耐久性と音程の精度が高いことで知られています。
Popol (ポポロ) : 陶器製のオカリナを中心に、初心者から上級者まで幅広く対応したモデルを展開しています。
アケタオカリナ:特に高品質な陶器製オカリナで、プロの演奏家にも愛用されています。
これらのメーカーは、それぞれ独自の特徴や音色を持っており、オカリナ愛好家から高い評価をいただいております。
《参考記事》
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%8A
https://www.shimamura.co.jp/shop/expocity/product/20171110/926
https://sakidori.co/article/446325
http://www.ocarina-club.com/iphone/category2/entry1.html
https://my-best.com/1604
https://www.shimamura.co.jp/shop/nara/product/20190726/4120
https://www.shimamura.co.jp/shop/tendo/product/20171209/1216
http://www.ocarina-club.com/iphone/category2/entry1.html
https://note.com/mat109/n/ne31511aa83d5
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