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琵琶の特徴と演奏法【楽器辞典41】

琵琶の特徴と演奏法【楽器辞典41】 楽器辞典
琵琶の特徴と演奏法【楽器辞典41】
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今回は、琵琶についての特徴と楽曲での役割についてわかりやすく解説していきます。

琵琶は日本の伝統的な撥弦楽器で、洋梨型の胴に4〜5本の弦を張り、撥で弾いて演奏します。その独特な形状と音色から、物語の語りや情景描写に適しており、特に平家物語などの語り物音楽で重要な役割を果たしてきました。

琵琶には雅楽琵琶、平家琵琶、薩摩琵琶など様々な種類があり、それぞれ異なる音楽様式や演奏法を持っています。その豊かな表現力と歴史的な重要性から、琵琶は日本の伝統音楽において欠かせない楽器の一つとなっています。

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琵琶の音色の特徴

琵琶の音色の特徴について、一般的に琵琶の音色は以下のように特徴付けられます。

琵琶は日本の伝統的な弦楽器で、柔らかく深みのある音色が特徴です。演奏者が撥(ばち)を使って弦を弾くことで、独特の響きとリズムを生み出します。
音色は豊かで、物語性を持つ楽曲において感情を表現するために用いられることが多いです。また、演奏技法によって音色やニュアンスを細かく変化させることができるため、多様な表現が可能です。

楽曲での役割

琵琶の楽曲における役割は、主に物語の語りや情景の描写にあります。琵琶はその豊かな音色と多様な演奏技法を用いて、物語の進行に合わせて感情や場面を表現します。特に、平家物語などの歴史物語や英雄伝説を語る際には、琵琶が重要な役割を果たします。演奏者は撥を使って弦を弾きながら、物語の情緒や緊張感を高めるために音楽的な表現を行います。また、琵琶は独奏だけでなく、他の楽器との合奏でも使用され、全体の音楽に深みとドラマ性を加えます。

琵琶の演奏テクニック

琵琶の主な演奏法には以下のようなものがあります。。

  1. 撥(ばち)による演奏:右手に持った撥で弦を弾きます。
    撥の材質や形状によって音色が変わります。
  2. 押弦(おしげん):左手の指で弦を押さえて音程を変えます。
    弦を押さえる強さを変えることで微妙な音の変化を表現できます。
  3. スクイ:弦を撥で下から上へ弾く奏法です。独特の音色を生み出します。
  4. 掻き爪(かきづめ):複数の弦を同時に弾く奏法です。和音を表現する際に用いられます。
  5. 引き色(ひきいろ):弦を弾いた後、左手で弦を押さえて音程を変化させる奏法です。独特の余韻を生み出します。
  6. トレモロ:撥で弦を連続的に素早く弾く奏法です。持続音を表現する際に用いられます。

これらの奏法を組み合わせることで、琵琶独特の表現豊かな演奏が可能になります。琵琶は物語の朗読に合わせて演奏されることも多く、その場合は物語の内容に合わせて様々な奏法を駆使して情景や感情を表現します。

 

琵琶の歴史

琵琶の歴史は、日本における伝来から様々な形で発展を遂げてきました。

琵琶は奈良時代に中国から日本に伝来し、雅楽の中で使用されるようになりました。その後、平安時代末期には平家物語を語る琵琶法師によって広く演奏されるようになりました。これが平家琵琶の起源とされています。
さらに、九州地方では盲僧によって演奏される盲僧琵琶が発展し、これが薩摩琵琶や筑前琵琶の起源となりました。薩摩琵琶は特に武士階級に愛され、戦国時代から江戸時代にかけて広まりました。
戦後には、現代音楽との融合が進み、1960年代には武満徹の『ノベンバー・ステップス』などで再び注目を集めました。

このように、琵琶は日本の歴史とともに進化し続け、多様な文化的背景を持つ楽器として現在も愛されています。

琵琶で有名なアーティスト

琵琶で有名なアーティストには以下のような方々がいます。

鶴田錦史:現代琵琶の第一人者として知られ、伝統的な演奏スタイルと革新的なアプローチを融合させた演奏で高い評価を得ています。
中村明一:平家琵琶の演奏者として有名で、伝統的な琵琶音楽の継承と普及に尽力しています。
吉村七穂:現代音楽と伝統音楽の両方で活躍し、琵琶の可能性を広げた演奏家として知られています。
山崎旬子:薩摩琵琶の演奏者として高い評価を受けており、伝統的な演奏はもちろん、新しい表現にも挑戦しています。
友渕のぞみ:筑前琵琶の演奏者として活躍し、伝統的な琵琶音楽の魅力を国内外に広めています。

これらのアーティストは、伝統的な琵琶の演奏技術を継承しつつ、新しい表現方法を模索し、琵琶の魅力を国内外に広めています。彼らの活動により、琵琶は日本の伝統楽器としてだけでなく、現代音楽の中でも重要な位置を占めるようになっています。

琵琶の名曲

一般的に知られている琵琶の名曲には以下のようなものがあります。

  • 「平家物語」:琵琶法師によって語り継がれてきた歴史物語で、琵琶の演奏と共に語られます。
  • 「壇ノ浦」:平家物語の一節で、源平合戦の最後を描いた有名な曲です。
  • 「敦盛」:平家物語の中でも特に有名な一節で、若武者敦盛の最期を描いています。
  • 「春の海」:宮城道雄作曲の曲で、本来は箏曲ですが、琵琶との合奏版も人気があります。
  • 「ノベンバー・ステップス」:武満徹作曲の現代音楽作品で、琵琶とシャクハチを西洋オーケストラと組み合わせた革新的な曲です。

これらの曲は、琵琶の豊かな表現力や日本の伝統音楽の魅力を感じられる名曲として広く知られています。特に平家物語関連の曲は、琵琶の歴史的な重要性を示す代表的な作品です。

琵琶の種類

琵琶には主に以下のような種類があります。

雅楽琵琶(ががくびわ):奈良時代に中国から伝来した琵琶で、宮廷音楽である雅楽で使用されます。
平家琵琶(へいけびわ):平安時代末期から鎌倉時代にかけて発展した琵琶で、平家物語の語りに使用されます。
薩摩琵琶(さつまびわ):江戸時代に薩摩藩で発展した琵琶で、武士階級に愛されました。
筑前琵琶(ちくぜんびわ):明治時代に福岡県で発展した琵琶で、薩摩琵琶を基に改良されました。
盲僧琵琶(もうそうびわ):九州地方の盲僧によって演奏された琵琶で、宗教的な要素が強いです。

これらの琵琶は、形状や弦の数、演奏法などに違いがあり、それぞれ独自の音色や表現を持っています。現代では、これらの伝統的な琵琶に加えて、新しい形の琵琶も開発されており、琵琶音楽の可能性がさらに広がっています。

琵琶の有名な職人

琵琶は主に手作りの楽器であり、特定の大手メーカーというよりも、個人の職人や工房による製作が一般的です。しかし、琵琶の製作で知られる工房や職人がいくつか存在します。

鈴木琵琶店:長年にわたり琵琶の製作と修理を行っている老舗の工房です。
中村琵琶店:伝統的な琵琶の製作技術を継承している工房として知られています。
山下琵琶店:高品質な琵琶の製作で評価されている工房です。
個人の琵琶製作者:多くの熟練した職人が個人で琵琶を製作しており、その中には国内外で高い評価を受けている製作者もいます。

琵琶は他の和楽器と同様に、大量生産ではなく職人の技術と経験に基づいて一つ一つ丁寧に作られる楽器です。そのため、演奏者は自分の演奏スタイルや好みに合った琵琶を、信頼できる職人や工房から選ぶ傾向があります。

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