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笙(しょう)の特徴と演奏法【楽器辞典45】

和楽器・笙(しょう)の特徴と演奏法 楽器辞典
和楽器・笙(しょう)の特徴と演奏法
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笙(しょう)の特徴と演奏法【楽器辞典45】

今回は、笙(しょう)の特徴と演奏法についてわかりやすく解説していきます。

笙(しょう)は日本の伝統的な管楽器で、雅楽で重要な役割を果たしています。17本の竹管を円形に配置し、そのうち15本に金属製のリードを付けた独特の形状を持ちます。

演奏者は吹口から息を吹き込んだり吸い込んだりしてリードを振動させ、和音を奏でます。その形状は鳳凰の翼に例えられ、「鳳笙」とも呼ばれます。笙は息を吸っても吐いても同じ音が出せるため、途切れることなく持続音を奏でられるのが特徴です。

その澄んだ音色は「天から差し込む光」を表すとされ、雅楽だけでなく現代音楽でも用いられる日本を代表する楽器の一つです。

関連記事:尺八の特徴と演奏法【楽器辞典44】

笙(しょう)の音色の特徴

笙の音色の特徴は以下のようなものがあります。

独特の澄んだ音色:
笙は複数の竹管から同時に音を出すことができ、澄んだ透明感のある音色が特徴です。
持続音:笙は吹き続けている間、音を持続させることができます。これにより、長く伸びやかな音を奏でることが可能です。
和音の表現:複数の管を同時に鳴らすことで、和音を奏でることができます。これは他の日本の伝統楽器にはない特徴です。
天空的な響き:その独特の音色から、しばしば「天の声」や「天空の楽器」と形容されます。
倍音の豊かさ:笙の音色は倍音が豊かで、複雑な音の重なりを生み出します。
静寂の中の存在感:音量は大きくありませんが、その独特の音色は静寂の中でも強い存在感を放ちます。

これらの特徴により、笙は雅楽において重要な役割を果たし、日本の伝統音楽に独特の雰囲気を与えています。

笙(しょう)の演奏テクニック

笙の主な演奏法には以下のようなものがあります。

吹き方:吸う(すう)と吐く(はく)を交互に繰り返して演奏します。基本的に4拍4拍で吸うと吐くを交互に行います。
息替え(いきがえ):吸うと吐くを入れ替える際の奏法です。「きがえ」と呼ばれることもあります。
インジャ:音を出す際に、指を管の穴から離す奏法です。
おぜ吹き:2拍2拍で息を替えながら、張りを入れて演奏する奏法です。皇帝急や蘭陵王、青海波などの曲で使用されます。
和音の演奏:複数の管を同時に鳴らして和音を奏でます。
持続音:長く息を吹き続けることで、持続的な音を出します。

これらの奏法を組み合わせることで、笙独特の澄んだ音色と複雑な和音を表現します。

特に息の使い方や指の動きが重要で、これらの技術を習得するには長年の訓練が必要です。

楽曲での役割

笙(しょう)の楽曲での主な役割は以下のようなものです。

和音の提供:笙は複数の管を同時に鳴らすことができるため、楽曲に和音的な要素を加えます。これは日本の伝統音楽の中では珍しい特徴です。
持続音の演奏:笙は長く持続的な音を出すことができるため、楽曲に連続性と安定感を与えます。
雰囲気の醸成:その独特の澄んだ音色により、神秘的で荘厳な雰囲気を作り出します。特に雅楽において重要な役割を果たしています。
調子の保持:笙の持続音は、他の楽器の音程の基準となり、楽曲全体の調子を保つ役割があります。
音楽の構造化:笙の和音進行は、楽曲の構造を形作る重要な要素となっています。
精神性の表現:笙の音色は「天の声」とも形容され、楽曲に精神的な深みを加えます。

これらの役割により、笙は日本の伝統音楽、特に雅楽において欠かせない楽器となっています。その独特の音色と和音の使用は、日本音楽の特徴的な要素の一つとなっています。

笙(しょう)の歴史

笙(しょう)の歴史について、主な点をまとめると以下のようになります。

1. 起源:笙は中国起源の楽器で、非常に古い歴史を持っています。
2. 日本への伝来:奈良時代後半(8世紀頃)に中国の唐から日本に伝えられました。
3. 雅楽への採用:日本に伝来後、宮廷音楽である雅楽の重要な楽器として採用されました。
4. 長期にわたる継承:雅楽の一部として、千年以上にわたって日本の宮廷や寺社で演奏され続けてきました。
5. 現代での再評価:1960年代以降、現代音楽の分野でも注目されるようになりました。例えば、武満徹の作品「ノベンバー・ステップス」で使用されたことで、新たな注目を集めました。
6. 伝統の継承と革新:現在も雅楽の重要な楽器として伝統が守られる一方で、現代音楽や他のジャンルとの融合など、新しい表現の可能性も探られています。

笙は日本の伝統音楽、特に雅楽において中心的な役割を果たし続けており、その独特の音色と和音の使用は日本音楽の特徴的な要素となっています。長い歴史を持ちながらも、現代においても新たな可能性を見出されている楽器と言えます。

笙(しょう)のトッププレイヤー

笙(しょう)で有名なアーティストには以下のような方々がいます。

東儀秀樹:雅楽の名門である東儀家の出身で、伝統的な雅楽の演奏はもちろん、現代音楽やポップスとのコラボレーションなど幅広い活動で知られています。
宮田まゆみ:伝統的な雅楽の演奏者として高い評価を受けており、海外公演も多く行っています。
笹本武志:現代音楽の分野で活躍し、笙の新しい可能性を追求している演奏家です。
中村仁美:伝統的な雅楽の演奏はもちろん、現代音楽やジャズとのコラボレーションなど、幅広い活動を行っています。
東野珠実:伝統的な雅楽の演奏者として活躍しつつ、現代音楽の分野でも注目を集めています。

これらのアーティストは、伝統的な笙の演奏技術を継承しつつ、新しい表現方法を模索し、笙の魅力を国内外に広めています。彼らの活動により、笙は日本の伝統楽器としてだけでなく、現代音楽の中でも重要な位置を占めるようになっています。

笙(しょう)の名曲

一般的に知られている笙を使った名曲には以下のようなものがあります。

  • 「越天楽(えてんらく)」:雅楽の代表的な曲で、笙が重要な役割を果たしています。
  • 「平調音取(ひょうじょうねとり)」:雅楽の調子合わせの曲で、笙の和音が特徴的です。
  • 「陪臚(ばいろ)」:
    雅楽の曲で、笙の持続音が印象的です。
  • 「ノベンバー・ステップス」:武満徹作曲の現代音楽作品で、笙とシャクハチを西洋オーケストラと組み合わせた革新的な曲です。
  • 「鳥の詩」:細川俊夫作曲の現代音楽作品で、笙の音色が効果的に使用されています。

これらの曲は、笙の独特の音色や和音の表現力を活かした名曲として知られています。特に雅楽の曲は、笙の伝統的な使用法を示す代表的な作品です。現代音楽の作品では、笙の新しい可能性が探求されています。

笙(しょう)の種類

提供された検索結果には笙(しょう)の種類に関する具体的な情報は含まれていませんが、一般的に知られている笙の種類について説明します。

雅楽笙:最も一般的な笙で、17本の竹管を持ち、雅楽で使用されます。
大笙:雅楽笙よりも大きく、より低い音域を持つ笙です。
小笙:雅楽笙よりも小さく、より高い音域を持つ笙です。
復元笙:古代の笙を現代に復元したもので、管の数や構造が現代の雅楽笙とは異なる場合があります。
現代笙:現代音楽用に開発された笙で、従来の笙の音域や音色を拡張したものもあります。

これらの笙は、それぞれ異なる音色や音域を持ち、演奏される音楽のジャンルや場面によって使い分けられます。雅楽笙が最も一般的ですが、他の種類の笙も特定の演奏や実験的な音楽で使用されることがあります。

笙(しょう)の有名なメーカー

笙(しょう)は主に手作りの楽器であり、特定の大手メーカーというよりも、個人の職人や工房による製作が一般的です。しかし、笙の製作で知られる工房や職人がいくつか存在します。

宮田笙製作所:長年にわたり笙の製作と修理を行っている老舗の工房です。
東儀製作所:雅楽器の製作で知られる工房で、笙も製作しています。
個人の笙製作者:多くの熟練した職人が個人で笙を製作しており、その中には国内外で高い評価を受けている製作者もいます。
笙は他の和楽器と同様に、大量生産ではなく職人の技術と経験に基づいて一つ一つ丁寧に作られる楽器です。そのため、演奏者は自分の演奏スタイルや好みに合った笙を、信頼できる職人や工房から選ぶ傾向があります。

笙の製作には高度な技術と経験が必要であり、その製作者は限られています。そのため、笙の製作は伝統工芸の一つとして認識され、その技術は代々受け継がれています。

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