ニューミュージックの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典59】
今回は、ニューミュージックについて音楽的特徴や歴史をわかりやすく解説していきます。
ニューミュージックは、1970年代から1980年代にかけて日本で流行した音楽のジャンルです。シンガーソングライターが自らの作詞・作曲で歌うポップな楽曲が特徴で、歌詞には日常の生活や恋愛、社会問題などを取り扱ったものが多くあります。多様なアーティストが活躍し、日本の音楽シーンに新しい風を吹き込みました。
ニューミュージック (new music) は、1970年代から1980年代にかけて流行した、日本のポピュラー音楽のジャンルの一つ。作曲面ではフォークソングにロックなどの要素を加え、作詞面ではそれまでのフォークソングの特徴であったイデオロギーや生活感を排した新しい音楽であった。ただし、文献により定義などにずれがある。
Wikipedia「ニューミュージック」より引用
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ニューミュージックの音楽的特徴
「ニューミュージック」という用語は、異なる文脈で異なる意味を持つ場合がありますが、一般的には1970年代から1980年代にかけて日本で生まれた音楽ジャンルを指します。このジャンルの音楽的特徴は次のようなものがあります。
1. 実験性
ニューミュージックは、従来の音楽の枠組みを超えた実験的なアプローチを特徴としています。アーティストはしばしば異なる音楽スタイルや技法を組み合わせ、新しい音楽体験を創造します。
2. エレクトロニクスの使用
シンセサイザーや電子楽器などの電子音響技術が広く使用されます。これにより、従来の楽器では再現できないサウンドや効果を実現することが可能となります。
3. 文字やメッセージの重視
歌詞やメッセージが音楽の中心的な要素となることが多く、社会的な問題や個人的な感情を表現するための手段として用いられます。
4. アーティストの多様性
ニューミュージックのアーティストは、ポピュラー音楽やアヴァンギャルド音楽など、さまざまな音楽の影響を受けながら、独自の音楽スタイルを築いています。
ニューミュージックは、時代の変化や社会の動向を反映しながら、多様なアーティストや作品を通じて独自の進化を遂げています。
ニューミュージックで使われている楽器
ニューミュージックでは、多様な音色が使われますが、特に以下のような音色がよく見られます。
これらの音色は、ニューミュージックの多様性と実験性を支える要素として重要な役割を果たしています。
ニューミュージックの歴史
その後、音楽の傾向や流行が変化する中で、ニューミュージックの影響は徐々に薄れていきましたが、その重要な役割は日本の音楽史に深く刻まれています。
ニューミュージックで有名なアーティスト
ニューミュージックは日本の音楽シーンで大きな影響を持ち、多くの有名なアーティストが活躍しました。その中でも特に知られているアーティストには次のような人々がいます。
彼らの楽曲は、日本の音楽史において大きな足跡を残し、多くの人々に愛され続けています。
ニューミュージックの名曲
ニューミュージックの名曲は数多くありますが、その中でも特に知られているいくつかの曲を挙げるとすれば次のようなものがあります。
1. 大滝詠一 – 「夢で逢えたら」
2. 松任谷由実 – 「守ってあげたい」
3.忌野清志郎 with 矢野顕子- 「ひとつだけ」
4. 井上陽水 – 「少年時代」
5. 山口百恵 – 「いい日旅立ち」
これらの曲は、日本の音楽シーンにおいて長年愛され続けており、ニューミュージックの代表的な楽曲として広く知られています。
ニューミュージックからの派生ジャンル
ニューミュージックの派生ジャンルとしては、以下のようなものがあります。
これらのジャンルは、ニューミュージックの時代に登場し、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込みました。
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