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クロスオーバー・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典140】

クロスオーバー・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典140】 楽曲・ジャンル辞典
クロスオーバー・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典140】
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クロスオーバー・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典140】

今回は、クロスオーバー・ジャズについての音楽的特徴や歴史をわかりやすく解説します。

クロスオーバー・ジャズは、1970年代にジャズを基盤にロックR&Bソウルクラシックなど多様な音楽ジャンルを融合させたスタイルです。

電気楽器や電子楽器を積極的に使用し、即興演奏とポップな要素を組み合わせた革新的な音楽ジャンルとして知られています。

関連記事:

クロスオーバー・ジャズの音楽的特徴

クロスオーバー・ジャズは、1970年代に登場した音楽スタイルで、ジャズを基盤にしながらロック、R&B、ソウル、クラシック音楽などの要素を融合したジャンルです。その音楽的特徴は以下の通りです。

ジャンルの融合
ジャズとロックをはじめ、R&B、ソウル、ラテン音楽、クラシック音楽など、多様なジャンルを取り入れています。
電気楽器や電子楽器の使用
シンセサイザーやエレクトリックギターなどの電子楽器を多用し、従来のアコースティックジャズとは異なる現代的なサウンドを生み出しました。
リズムとビート
ロックの影響を受けた4ビートやファンク的なリズムが特徴で、伝統的なスウィングとは異なるグルーヴ感があります。
即興演奏
ジャズの伝統的な即興演奏を維持しつつも、テーマやコード進行に基づいたアドリブが強調されています。
インストゥルメンタル中心
ボーカルよりもインストゥルメンタル演奏が主体であり、各楽器のソロパートが重要な要素となっています。
アレンジの多様性
クラシック音楽作品のジャズアレンジ(例:デオダートの「ツァラトゥストラはかく語りき」)や、ポップスやロックのカバーも行われました。
柔軟性と実験性
当時のミュージシャンたちはジャンルの垣根を越えた試行錯誤を重ね、新しいサウンドやスタイルを模索しました。
代表的なアーティストと作品
マイルス・デイヴィス: 『Bitches Brew』はクロスオーバー・ジャズの先駆け的作品。
ボブ・ジェームス: 洗練されたアレンジとエレクトリックサウンドで知られる。
デオダート: 「ツァラトゥストラはかく語りき」はクロスオーバー・ジャズの代表曲。
ザ・クルセイダーズ: ジャズとファンクを融合したスタイルで人気を博しました。

クロスオーバー・ジャズは、その後1980年代以降に「フュージョン」として発展し、多様な音楽ジャンルとの融合がさらに進化していきました。

よく使われている楽器

クロスオーバージャズでよく使われている楽器や音色は以下の通りです。

電気楽器
エレクトリックギター
エレクトリックベース
シンセサイザー
電子楽器
これらの楽器は、従来のアコースティックジャズとは異なる現代的なサウンドを生み出します13。
伝統的なジャズ楽器
トランペット
サックス
ピアノ
ドラム
これらの楽器は、クロスオーバージャズの特徴である多様なジャンルの融合を可能にします。電気楽器や電子楽器の使用により、ロックやファンクの要素を取り入れた現代的なサウンドが生まれ、伝統的なジャズ楽器との組み合わせで独特の音色が作り出されます。

音色の特徴としては、エレクトリックな音と伝統的なジャズサウンドの融合、ロック風の奏法、そしてラテン音楽の影響などが挙げられます。

これらの要素が組み合わさることで、クロスオーバージャズ特有の多様で革新的な音楽表現が可能となっています。

楽曲アレンジに取り入れる際のポイント

クロスオーバー・ジャズの要素を楽曲に取り入れる際のポイントは以下の通りです。

ジャンルの融合:ジャズを基盤としながら、ロック、R&B、ソウル、ラテン音楽などの要素を積極的に取り入れます。
電気楽器や電子楽器の活用:エレクトリックギター、シンセサイザーなどの電気・電子楽器を使用し、現代的なサウンドを生み出します。
リズムとビートの多様性:従来のジャズのリズムだけでなく、ロックやファンクのリズムを取り入れ、新しいグルーヴを作り出します。
即興演奏の重視:ジャズの伝統である即興演奏を維持しつつ、テーマのコード進行に基づいたアドリブソロを取り入れます。
インストゥルメンタル中心:基本的に歌なしの楽曲構成を心がけ、各楽器のソロパートを重視します。
実験的なアプローチ:従来の音楽の枠にとらわれず、新しいサウンドや表現方法を積極的に模索します。
アレンジの多様性:クラシック作品のジャズアレンジや、ポップス・ロック曲のカバーなど、幅広いアレンジを試みます。

これらのポイントを意識することで、クロスオーバー・ジャズの特徴である多様性と革新性を楽曲に反映させることができます。

クロスオーバー・ジャズの歴史

クロスオーバー・ジャズの歴史は、1960年代後半から1970年代にかけて展開されました。主な出来事と発展は以下の通りです。

起源(1960年代後半)
ウェス・モンゴメリーがポップスやロックの曲をカバーし、世界的ヒットを記録。これがクロスオーバー/フュージョンの先駆けとなりました。
ラリー・コリエルやジョン・マクラフリンがロックミュージシャンとセッションを重ね、新たな化学反応を生み出しました。
発展期(1970年代前半)
マイルス・デイビスが電気楽器を多用し始め、ジャズの新しい方向性を示しました。
CTIレーベルを中心に、ジャズにラテン音楽やロックを融合した「クロスオーバー」音楽が生まれました。
1973年、デオダートが「ツァラトゥストラはかく語りき」をエレクトリック・ジャズにアレンジし、大ヒットとなりました。
全盛期(1970年代中盤〜後半)
ジェフ・ベックやサンタナなどのロックミュージシャンがジャズに接近し、インスト作品で世界的ヒットを記録。
ジャズギタリストたちのアルバムも世界的ヒットを連発し、ギターがジャズの主役となりました。
ラリー・カールトンとリー・リトナーが「フュージョンの二大ギタリスト」として人気を二分。
ザ・クルセイダーズがクロスオーバーサウンドを展開し、知名度を上げました。

クロスオーバー・ジャズは、ジャズの停滞を打破し、新しいファン層を獲得することに成功しました。この時期は「ジャズ黄金時代」とも呼ばれ、ジャズが世界中で人気を博した時代でした。

クロスオーバー・ジャズで有名なアーティストと名曲

クロスオーバージャズで有名なアーティストと楽曲には以下のようなものがあります。

マイルス・デイビス: 「Bitches Brew」アルバムはクロスオーバージャズの先駆的作品として知られています。
ハービー・ハンコック: 「Cantaloupe Island」や「Watermelon Man」などの曲で、ジャズとファンク、R&Bを融合させた革新的なサウンドを生み出しました。
サンタナ: 「Smooth ft. Rob Thomas」はラテンロックとジャズの要素を融合させた代表曲です。
スティーリー・ダン: 「Peg」などの曲で、ジャズとロックを融合させた洗練されたサウンドを確立しました。
デオダート: 「Also Sprach Zarathustra」はクラシック作品をジャズ風にアレンジした代表作です。
ウェザー・リポート: 1976年以降、ジャズファンだけでなくロックファンも魅了し、クロスオーバージャズの人気を高めました。
エスペランサ・スポルディング: 「Black Gold」などの曲で、ジャズ、フュージョン、ボサノヴァ、ネオソウルを融合させた現代的なクロスオーバーサウンドを展開しています。

これらのアーティストは、ジャズを基盤としながら他のジャンルの要素を取り入れ、革新的で幅広い聴衆に訴求するサウンドを生み出しました。

クロスオーバー・ジャズの派生ジャンル

クロスオーバー・ジャズの派生ジャンルには、以下のようなものがあります。

1. フュージョン (Fusion)
クロスオーバー・ジャズから直接派生したジャンルで、ジャズを基盤にロック、ファンク、ラテン音楽、クラシックなどを融合したスタイルです。
マイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』やハービー・ハンコックの『Head Hunters』が代表的な作品です。
2. スムーズジャズ (Smooth Jazz)
フュージョンからさらに派生したジャンルで、ジャズとポップスやR&Bを融合させたメロディアスで洗練されたサウンドが特徴です。
ケニー・Gやデイヴィッド・サンボーンなどが代表的なアーティストです。
3. アシッドジャズ (Acid Jazz)
ジャズとファンク、ソウル、ヒップホップを融合させたジャンルで、1990年代に特に人気を博しました。
ジャミロクワイやブラン・ニュー・ヘヴィーズなどが代表的です。
4. ジャズファンク (Jazz Funk)
フュージョンの中でも特にファンクの要素を強調したスタイルで、リズムセクションが重厚かつグルーヴィーなサウンドを生み出します。
ハービー・ハンコックの「Chameleon」などが例として挙げられます。
5. ジャズロック (Jazz Rock)
ジャズとロックを融合させたジャンルで、クロスオーバー・ジャズと並行して発展しました。
マハヴィシュヌ・オーケストラやブランドXなどが代表的なバンドです。

これらの派生ジャンルは、それぞれ異なる音楽要素を取り入れながらも、クロスオーバー・ジャズの革新性と多様性を引き継いでいます。

〈参考記事〉

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC_(%E9%9F%B3%E6%A5%BD)
https://v-matsuwa.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-a11d72.html
https://otofre.com/glossary_crossover/
https://v-matsuwa.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-7446.html
https://crossover.yh-aa.com/page/4-1.shtml
https://note.com/domus/n/n6613b384e1de
https://jazz.earth/?p=136655
https://jazin.net/?p=1085

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