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アフロ・キューバン・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典133】

アフロ・キューバン・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典133】 楽曲・ジャンル辞典
アフロ・キューバン・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典133】
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アフロ・キューバン・ジャズの特徴と歴史【音楽ジャンル辞典133】

今回は、アフロ・キューバン・ジャズについての音楽的特徴や歴史をわかりやすく解説します。

アフロキューバンジャズは、キューバの伝統音楽(ルンバ、ソン、マンボなど)のリズムと、ジャズの即興性やハーモニーを融合させた音楽ジャンルです。

1940年代にニューヨークで発展し、ラテンジャズの一種として情熱的で複雑なリズムが特徴です。

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アフロ・キューバン・ジャズの音楽的特徴

アフロキューバンジャズの音楽の特徴は以下の通りです

1.リズムの複雑さ
アフロキューバンジャズは、アフリカ由来のポリリズム(複数の異なるリズムが同時進行する)を基盤としています。
特に「カスカラ」や「クラーベ」と呼ばれるリズムパターンが重要で、これが楽曲全体の骨格を形成します。
2.ラテン音楽との融合
キューバの伝統音楽(ソン、マンボ、ルンバ、チャチャチャなど)とジャズを組み合わせたスタイルです。
ラテン音楽特有の熱いリズムとジャズの即興性が融合しています。
3.多彩なパーカッション
コンガ、ボンゴ、ティンバレス、クラベスなどのラテン系パーカッション楽器が多用されます4。
これらの楽器が独特なリズムとエネルギーを繰り返します。
4.ジャズの即興性
ビバップやハードバップから影響を受けた即興演奏が特徴で、トランペットやサックスなどソロを展開します。
5.エネルギッシュなサウンド
重厚でダイナミックな演奏スタイルが特徴で、アフリカの大地を感じさせるようなエネルギーがあります。
6.代表的な楽曲とアーティスト
ディジー・ガレスピーの「Manteca」やモンゴ・サンタマリアの「Afro Blue」などを代表する曲です。
アート・ブレイキーもアフロキューバンジャズに影響を受けた作品を残しています。

これらの要素により、アフロキューバンジャズはラテンジャズ全体の基盤となり、情熱的かつ複雑な音楽スタイルとして発展しました。

アフロ・キューバン・ジャズでよく使われている楽器

アフロキューバンジャズでよく使われている楽器や音色は以下の通りです。

パーカッション楽器
コンガ
ボンゴ
ティンバレス
マラカス
クラベスこれらの楽器が、アフロキューバンジャズ特有の複雑なリズムとポリリズムを切り替えます。
管楽器
トランペット
サックスこれらの楽器は、メロディやソロを担当し、ジャズの即興性を表現します。
リズムセクション
ピアノ
ベース
ドラムスこれらの楽器は、ジャズの要素を強調しつつ、アフロキューバンのリズムを支えます。
その他の楽器
ヴィブラフォン
マリンバこれらの楽器も時々アフロキューバンジャズで使用され、独特の音色を加えます。

アフロバンキュージャズは、これらの楽器を語ることで、アフリカ由来のリズムとジャズの即興性を融合させた独特のサウンドを行っています。

楽曲アレンジに取り入れるポイント

アフロキューバンジャズの要素を楽曲に取り入れる際のポイントは以下の通りです。

1.リズムの基盤としてクラーベを使う
アフロキューバンジャズでは、クラーベ(2-3または3-2のリズムパターン)が全体のリズム構造を支えます。このリズムを基盤にすることで、アフロキューバン独特のグルーヴを作りましょう。
2.パーカッション楽器の活用
コンガ、ボンゴ、ティンバレスなどのラテン系パーカッション楽器を積極的に使用します。これらの楽器が複雑なポリリズムを繰り返し、楽曲にエネルギーを与えます。
3.コール&レスポンス形式
「モントゥーノ」と呼ばれる後半部分では、ヴォーカルやソロ楽器とコーラスによるコール&レスポンスが展開されます。この形式を取り入れることで、アフロバンキュー音楽特有のダイナミックな展開が可能になります。
4.シンプルなコード進行と即興演奏
和声は比較的シンプルに、即興演奏に重点を置きます。モーダルなアプローチやブルーノートを活用することで、自由度の高いソロが展開できます。
5.多拍子や変拍子の採用
アフロキューバンジャズでは、8分の6拍子(ベンベ)などの多拍子がよく使われます。これらを取り入れることで、伝統的なジャズとは異なるリズム感を演出できます。
6.管楽器とリズムセクションの融合
トランペットやサックスなどの管楽器でメロディやソロを演奏しつつ、ピアノやベースがラテン特有のハーモニーとリズムを支えます。 ピアノでは「モントゥーノ」スタイル(繰り返し的なコードパターン)を取り入れることが効果的です。
7.エキゾチックなメロディライン
アフリカ由来のペンタトニックスケールやブルーノートを使って、エキゾチックで印象的なメロディラインを作ります。

これらのポイントを意識することで、アフロキューバンジャズ特有の情熱的で複雑なサウンドを楽曲に取り入れることができます。

アフロ・キューバン・ジャズの歴史

アフロキューバンジャズの歴史は、20世紀初頭から始まり、キューバの伝統音楽とアメリカのジャズが融合することで発展しました。

以下にその詳細を説明します。

起源と背景
キューバ音楽とアフリカの影響
アフロキューバンジャズは、キューバの伝統音楽(ルンバ、ソン、マンボ、チャチャチャなど)とアフリカ由来のリズムが基盤となっています。
アフリカから奴隷として連れてこられた人々の音楽文化が、キューバの土着宗教(サンテリアやヴードゥーなど)と注目し、音楽が信仰や文化の手段として機能していました。
ニューヨークへの移民と融合
1940年代、キューバからニューヨークに移住したミュージシャンたち、西アフリカ由来のリズムを取り入れ、ジャズと融合させることで新しい音楽スタイルを見つめました。
発展と黄金期
1940年代: アフロキューバンジャズの誕生
1941年、キューバ人コンガ奏者マチートがマンボバンドを結成し、義理の兄弟であるマリオ・バウサ(トランペット奏者編曲家)がマンボの要素をジャズに取り入れました。これがアフロキューバンジャズの始まりとされています。
同時期に、ディジー・ガレスピー(トランペット奏者)がコンガ奏者チャノ・ポソを迎え入れ、「Manteca」などの名曲を勝手に、このジャンルを確立しました。
1950年代: 人気の拡大
この時期にはハードバップとも融合し、多くのミュージシャンがアフロキューバンジャズに取り組みました。ケニー・ドーハムやハンク・モブレーラもこのジャンルに貢献しました。
ティト・プエンテやモンゴ・サンタマリアなども登場し、このジャンルをさらに広めました5。
衰退とその後
1960年代以降
ハードバップが全盛期を過ぎるとともに、アフロキューバンジャズも一時的に下火になりました。
しかし、その要素はサルサやラテンジャズ全般に取り込まれ、新たな形状で発展を続けました。
現代への影響
現代では、アフロキューバンジャズはラテンジャズ全体の基盤として認識され、多くのミュージシャンがそのスタイルを受け継いでいます。
代表的なアーティストと楽曲
ディジー・ガレスピー & チャノ・ポソ:「マンテカ」
マチート&マリオ・バウサ:「タンガ」
ティト・プエンテ:「オイエ・コモ・ヴァ」
モンゴ・サンタマリア:「アフロ・ブルー」

アフロキューバンジャズは、1940年代から1950年代にかけて定着され、キューバ音楽とジャズの融合によって誕生した革新的なジャンルです。その複雑なリズム構造や情熱的な演奏スタイルは現在でも多くのミュージシャンに影響を与えています。

アフロ・キューバン・ジャズで有名なアーティストと楽曲

アフロキューバンジャズで有名なアーティストの曲には以下のようなものがあります。

ディジー・ガレスピー
楽曲:「マンテカ」アフロキューバンジャズの代表的な曲として知られています。
ケニー・ドーハム
楽曲: 「アフロディジア」1955年のアルバム「アフロ・キューバン」に収録された曲で、後にクラブシーンでも再評価されました。
楽曲:「Basher’s Dream」同じく「アフロ・キューバン」アルバムに収録された曲です。
デューク・エリントン
楽曲:「キャラバン」アフロキューバンジャズの代表曲の一つとして挙げられています。
ハンク・モブレー
楽曲:「リカード・ボサノヴァ」アフロキューバンジャズの代表曲として知られています。
モンゴ・サンタマリアアフロキューバンジャズの重要な人物の一人です。

これらのアーティストと楽曲は、アフロキューバンジャズの発展に大きく貢献しました。 特にケニー・ドーハムの「アフロ・キューバン」アルバムは、ジャズとラテン音楽の融合を見事に体現した作品として高く評価されています

アフロ・キューバン・ジャズからの派生ジャンル

アフロキューバンジャズの派生ジャンルには以下のようなものがあります。

1.マンボ(Mambo)
特徴: アフロキューバンジャズから派生したダンス音楽で、エネルギッシュなリズムとホーンセクションの力で強い演奏が特徴。
代表アーティスト:ティト・プエンテ、ペレス・プラード。
2.ルンバ(Rumba)
特徴: アフリカ由来のリズムを基盤とし、パーカッションを中心に展開される音楽スタイル。 アフロキューバンジャズに大きな影響を与えた。
影響: ジャズの即興性と融合し、複雑なリズムを繰り返した。
3.チャチャチャ(チャチャチャ)
特徴: キューバで発展したダンス音楽で、アフロキューバンジャズのリズムを簡略化して、踊りやすいスタイルに進化。
代表アーティスト:エンリケ・ホリン。
4.サルサ(サルサ)
特徴: アフロキューバンジャズやマンボ、ルンバなどの要素を取り入れたジャンルで、ニューヨークのラテン系移民コミュニティで発展。
代表アーティスト:ファニア・オールスターズ、セリア・クルス。
5.ボレロ(ボレロ)
特徴: ラテンアメリカ全体で親しみやすいバラード形式の音楽。 アフロキューバンジャズではスローなテンポで演奏されることが多い。
影響: ジャズによる洗練されたハーモニーアレンジが選ばれた。
6.メレンゲ(Merengue)
特徴: ドミニカ共和国発祥のダンス音楽で、アフロキューバンジャズと融合して独自のスタイルを形成。

これらのジャンルは、アフロキューバンジャズから派生しつつも、それぞれ独自のリズムや音楽性を持ち、多くの音楽シーンに影響を与えました。 特にマンボやサルサは国際的にも広く知られています。

 

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